そばにいて ページ3
.
『 やめろ！ 』
その声と同時に廃工場の
シャッターが勢いよく開く。
そこにいたのは
「 なん、で… 」
『 Aを助けに来た。
昔からAのお世話役は俺だっただろ？ 』
「 っ… 」
北人だった。
華『 ど、どうしてここが…！ 』
北『 色んな人に聞きまくったんだよ、
A見なかったかって。
そしたらちゃんと、
連れ去られてるとこ見た子がいたってわけ 』
華『 そんな… 』
緑川さんはまた、泣きながら
膝から崩れ落ちた。
北『 ごめん、中途半端な俺のせいで
華を傷つけたと思ってる。
だから俺になら文句でも嫌がらせでも
なんでもしていい。
でも、Aに手を出すなら
俺は絶対に許さない 』
北人の言葉を聞いて、
一瞬だけ傷ついたような顔をした
緑川さんだったけど
すぐに私たちを睨みつけた。
華『 北人くんなんて大っ嫌い！』
それだけ吐き捨て、
走り去って行ってしまった。
こちらに背を向けていた北人がこっちへ来て、
私の制服を掴んでいる男たちの手を握った。
北『 おい、いつまでAに触ってんだよ 』
男たち『 いてててて！！ 』
北『 Aに触っていいのは俺だけだから 』
そう言って荒々しく
男たちの手を払った。
男たち『 すっ、すみませんでした！！！ 』
学祭の時のこともフラッシュバックして
怖くなったんだろう男たちは
そそくさとその場から逃げていった。
そのまま私の前に座り込んだ北人は
今にも泣きそうな顔をして、
私の頬に触れた。
「 ほく…っ 」
声を掛けようとした瞬間、
強く抱きしめられる。
「 ちょっと、北人…？ 」
北『 よかった…！』
「 え…？」
そう言うと、またさらに
抱きしめる力を強くする。
北『 Aがいなくなったって聞いて
本当に焦った。
俺が守るって決めてたのに
守りきれなくてごめん 』
「 そんな… 」
北『 俺、やっぱり
Aじゃなきゃダメなんだよ 』
すると北人は私を見つめて言った。
北『 Aが好き。 俺のそばにいて 』
北人は私の頬にこぼれ落ちる涙を拭き、
そっと唇にキスを落とした。
┈┈ ✈
大変長らくお待たせしてしまい
本当に申し訳ありませんでした！！
この１ヶ月、仕事がとんでもなく忙しく
やっと落ち着きましたので
また更新していきたいと思います！
よろしくお願いします！
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 251人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「吉野北人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mini(プロフ) - もものさん» そんな嬉しいお言葉ありがとうございます(´TωT｀)！！続編希望もありがとうございます！！めちゃくちゃ嬉しいです！！ (2020年4月6日 2時) (
レス) id: 91678dce2b (このIDを非表示/違反報告)
ももの - こんにちは！とっっても面白かったです(≧▽≦)毎回投稿してくれるのをすごく楽しみにしていました！！北人くんか颯太くんとくっつくのかいつもハラハラして読んでました笑ありがとうございました！！（ちなみに続編希望します笑） (2020年4月5日 17時) (レス) id: 95d8d31153 (このIDを非表示/違反報告)
みんみん - 北人君と幸せになって欲しい！ (2020年2月23日 9時) (レス) id: 058bebc08c (このIDを非表示/違反報告)
れおのり(プロフ) - そたおがー（ ; ; ） (2020年2月12日 0時) (レス) id: 818746f9fe (このIDを非表示/違反報告)
絵未莉 - 早く続きが見たいです。 (2020年1月29日 12時) (レス) id: d97d3b15b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mini | 作成日時：2020年1月2日 11時
