半夜兎の舞姫 2【沖田総悟】

みんなの大切で、好きなもの ページ37

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「 総悟… 」


『 親父だか誰だか知らねぇけど、
コイツぁ 俺の女でィ。

渡す訳にはいかねぇんでさァ 』






そう言って私の肩を抱いた。






『 おいチンピラシータ。
今日だけは手ェ組んでやってもいいぜ 』


『 なんで上からなのかな。
でも、Aの為なら仕方ないネ 』






総悟と神威はそう言うと、私の前に立ちはだかった。






『 そういう事なら銀さんも
手伝ってやってもいいけど？』


「 銀さんっ…！」






ニヤリと笑った銀さんが、
私の頭に手を置いた。






『 こりゃすげぇや。負ける気がしやせんね 』


『 へぇ、アンタが噂の " ギントキ " って人？ 』


『 噂って何！？ 銀さん噂になってんの！？
怖いんだけど！？』






3人がギャーギャー茶番をやってる間に、
他のみんなも私の元へ来てくれた。






『 Aがいなくなったら私、寂しいアル 』


『 みんな、Aさんが必要で大切なんですよ 』


「 神楽ちゃん…メガネ… 」


『 だからメガネって呼ぶのやめろよォォォ！！』






私なんかの為に、みんなが命を掛けて
集まってくれてる。

下手したら誰かが命を落とすかもしれないのに。






『 私なんかの為にって思ってるか？』


「 え… 」


『 みんな好きでAの為に集まってんだよ 』


『 真選組にも、死にたくなかったら逃げろと言ってある。
だが誰も逃げなかった 』






お兄ちゃんとトシは前を見据えながら微笑む。






『 それだけみんな、Aの事が好きで 大切なんだよ 』


「 っ……みんなっ… 」






私だって、みんなの事が大好きだよ。
離れたくない。

みんなが私を守ってくれるなら、
私はみんなを守ってみせる。






＿＿＿＿＿＿ 誰一人として、死なせない。









『 じゃあ今回の報酬は
Aとセッ…『 じゃあまずは旦那を先に殺しまさァ 』


『 俺なら拳一つで殺せるヨ？』


『 おー、こわ… 』









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懐かしい口癖→←天秤にかけるのはズルい

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