半夜兎の舞姫 2【沖田総悟】

感動？の再会 ページ21

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現地では、伊藤派と土方派による抗争が始まっていた。

お兄ちゃんの乗る電車は予定通り
他の電車とは離れ始めていた。






『 アイツら…なんで……っ…！！』






その電車の後ろにパトカーを付けると、
涙と鼻水で汚ったない顔になっているお兄ちゃんが見えた。






『 この野郎…なんでお前が…なんでお前が…
こんな所にいるんだよォォ！！

俺にあんな仕打ちを受けたお前が…
俺のためになんでこんな所まで…！！』






…何言ってるか全然こっちには聞こえないけど。






『 トシイィイィィ！！！
なんで来やがった！！バカヤロー！！』






そして次の瞬間、旦那のバズーカがお兄ちゃんに命中。






『 近藤さーん？無事ですかィ？』


「 お兄ちゃーん！！」






しばらく待っても返事がない。






『 ダメネ。いないアル 』


『 何すんだテメェらァァァ！！』


『「 あ、いた 」』


「 元気ー？お兄ちゃん 」


『 無事かァ、おいィ。
なんかお前暗殺されそうになってるらしいなァ、一丁前に 』


『 いや今されそうになったよ！！たった い・ま！！』






とりあえず無事が確認できたお兄ちゃん。

後部座席に乗っているトシの姿を見て、
何かに気付いたらしい。






『 まさかお前らがトシをここまで…
ありえなくね？お前らが俺たちを…？』






旦那は私達に目配せをしてお兄ちゃんに言う。






『 遺言だったんでね…コイツの 』


『 遺言？』


『 妖刀に魂喰われちまった。
今のコイツはただのヘタレたオタク…
もう戻ってくることはあるめェ 』






お兄ちゃんは信じられないといった様子。






『 妖刀だと…？』


「 今までのおかしいトシの行動は、
全部妖刀のせいだったんだよ 」






私がそう言えば、やっと理解したお兄ちゃん。






『 そんな状態で、トシがお前らに何を頼んだんだ！！』


『 ……真選組を、守ってくれってよ 』


『 っ… 』


『 面倒だからテメェでやれって
ここまで連れてきた次第だ 』






なんだかんだ言って、私達を助けようとしてくれた旦那たち。

本当に優しい人。






『 このギャラはお宅の妹ちゃんに
しっかり身体で払ってもらうからな！！』


「 ……前言撤回ィィィ！！！」


『 ぶふぉぉぉっっ！！』






" カッコイイ " で終われない所が
旦那の難点だと思います。









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ご褒美の前借り→←万年金欠腐れ天パ野郎なのに

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