忍び寄る黒い雲 ページ3
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『 …で、何用でしょうか!!』
屯所の入口にいるバカ皇子に
お兄ちゃん、トシ、総悟が仁王立ちで
" ここは通さん " と言わんばかりに立ちはだかっている。
私は少し後ろで ザキの隣にいる。
『 だからここの姫君を余の嫁に『 おいふざけんなよバカ皇子 』
『 なっ!?』
トシと総悟が一歩前に出てバカ皇子を睨みつける。
『 なんでテメェなんかにウチの可愛いAを
嫁になんて出さなきゃなんねェんだ 』
『 Aは俺の嫁になるって
米粒くれェ小せェ頃から決まってるんでさァ 』
「 それ産まれる前だね 」
傍から見れば真選組が皇子を
カツアゲしてるようにしか見えない。
『 …ということで!!
悪いがAは嫁にやれん!!
お帰り願いたい!!』
『 いっ…いいのか!!
余の力があれば地球なんぞすぐに滅ぼせるぞ!!』
慌てて脅し文句を言うバカ皇子だけど、
そんなのアイツらには痛くも痒くもない。
『 あぁ? 滅ぼせんなら滅ぼしてみろバカ皇子 』
『 地球が滅ぶ前にテメェ滅ぼしてやるキモ皇子 』
「 アンタら切腹もんだよ… 」
散々ディスられたバカ皇子は、
半べそをかきながら屯所から出ていった。
『 Aはぜってぇ嫁にはやらん!!
______ だ・れ・に・も・な!!!』
『 死ね土方 』
『 トシ、総悟…それくらいにしとけ 』
ギャンギャン騒いでいるトシと総悟。
それを宥めるお兄ちゃん。
そしてそれを見て笑う、私とザキ。
うるさい毎日だけど、
私にとってはそれが幸せだから
ずっとこのままがいい。
ずっとみんなと一緒がいい。
『 …余をバカにしやがって…
じぃ!!警察庁長官に連絡せぇ!!
何がなんでもあの女は
余のモノにしてやるぞ!!』
屯所の上に黒い雲がかかる中、
私たちの笑い声やバズーカの音が響いていた。
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迷い猫 - "里ゴリラ"のところ" 店長ォォになっていますヨ (2021年9月21日 18時) (レス) @page43 id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽちゃ - 初めまして!めちゃくちゃ内容大好きです!キュンキュンしちゃいました笑笑これからも応援してます!この小説にあえて良かったです! (2021年7月31日 22時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
mini(プロフ) - 金平糖さん» ありがとうございます!!すごく嬉しいです(T_T)!更新頑張りますね!これからもよろしくお願いします! (2021年1月8日 7時) (レス) id: 61e392b41e (このIDを非表示/違反報告)
金平糖 - 最高に面白かったです!夢主ちゃん編も、すごく楽しませてもらってます!お父さんがまさか生きてたなんて!?びっくりしましたけど、最高の展開です...!毎回、更新楽しみにしています!!どうかお体に気をつけて下さいね!次回も面白い更新待ってます! (2021年1月7日 0時) (レス) id: a3c6f82ac9 (このIDを非表示/違反報告)
mini(プロフ) - マカロニさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!!そのお言葉だけで頑張れます!! (2020年11月17日 7時) (レス) id: 61e392b41e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mini | 作成日時:2020年11月3日 21時