いつかまた、めぐり逢うまで (ページ5)

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メンバーの前で力が入らなくなった次の日。

みんなと約束した通り、病院に行った。

でも、告げられたのは俺が思っていたよりも深刻で残酷だった…。

「筋萎縮性側索硬化症」いわゆる「ALS」。

まだ、世間的には余り知られていない病気で治療法はなく、対処療法しかないということ。

そして、ALSを患った人は2～5年で死ぬといわれている。

呼吸筋の低下によるものらしい。

そう、お医者さんに説明された。

「アイドル」として活動すること、「アイドル」という仕事をすることがもうできなくなるという意味を表すことになるんよな…。

「なにわ男子」でいられなくなるってこと…。

なんで、今なん？

せっかく、「なにわ男子」という名前が売れ出して、7人で「メンズ校」というドラマに出演することができて…。

デビューを目指して走り続けた日々はどうなるん？

俺のせいで壊してしまうん？

そんなこと、できるわけないやろ…。

メンバーには説明せないかへんよな。

でも、伝えないほうがみんなのため？

グループは活動休止にするのか脱退しなければならないのか。

どっちを選んだほうが都合がいいだろうか。

でも、まずは大倉くんに報告が先だと思ったけど、そしたらみんなに伝わってしまうような気がして、滝沢くんに連絡することにした。