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謙杜「3日前、僕の足がおかしくなった時あるやないですか。…2日前にちゃんと病院行って検査までしてもらったんです。
そしたら、知ってる人は少ないかもしらんけど、『筋萎縮性側索硬化症』、別名『ALS』っていう、難病指定の病気になってしまってました…。」
謙杜「この病気は患うと2〜5年で呼吸筋の低下によって、呼吸ができなくなって、死んでしまう病気。
進行は早くて、いつ症状が悪化するかもわからない病気。」
大吾「え…？」
丈一郎「謙杜が…？」
和也「なんで…。」
駿佑「治らへんやつよな…。」
流星「謙杜が…。」
恭平「え？」
謙杜「混乱すると思う。正直、僕もまだ心の整理がついたわけやない。
でも、これからどんどん筋力が低下していって、いずれは寝たきりになる。
そんな病気を抱えてアイドルを続けるのは難しいって言われちゃいました。
だから、僕、なにわ男子を抜けようと思います。」
丈一郎「は？」
和也「抜けるて…。」
大吾「え、嘘やんな…？」
謙杜「これは病気が分かってすぐ決めたことです。この状態で踊ることはできない。いつかは呂律も回らなくなって歌うこともできなくなる。それならグループにいる必要はない。」
流星「嘘ではないんやろ？」
駿佑「一緒に頑張ろうって言ったのに、諦めるん？14年組の同期3人で頑張ろうって言ったばかりやん。」
謙杜「諦めたくないよ。諦めたない。……でも、今の俺には無理や。やから、あとは俺の分まで、みっちーと高橋くんで頑張ってほしい。無責任やけど。でも、分かってくれへんかな…。
俺の分まで夢叶えてや。」
駿佑「謙杜っ。」
恭平「謙杜はそのかわり病気に諦めずに向き合う？約束できる？」
謙杜「うん。俺は諦めへんよ。」
恭平「なら、俺たちも精一杯、謙杜の分まで頑張る。」
謙杜「ありがとう。」
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作者名：hina | 作成日時：2022年12月7日 2時
