いつかまた、めぐり逢うまで (ページ14)

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駿佑「いつも頑張ってる謙杜がおったからこそ、俺は頑張れてたんよ。謙杜が抜けるというう言葉を口にしたとき、怒りもあったけど、それよりも俺自身が謙杜にずっと甘えてたんやなって気づけた瞬間やった。
いつもは口にせえへんけど、謙杜の作る衣装はどれも好きやってん。各々でデザインがちょっとずつ違って、でも一人ひとりの特徴はとらえてて。
いやいや言いながら起こされるのも嫌いやなし。言い出したらきりがないけど、そんな日常がなくなってしまうのかって。でも、謙杜自分の病気に向き合ってくれるんやろ？
それなら、同期で親友で戦友でもある俺は謙杜の分まで、夢を叶える。
絶対に。約束する。」

謙杜「みっちー‥‥。」

みっちーが俺に向かって本音をぶつけてくれたのはいつぶりやろうか…。

謙杜「みんなありがとう。ｸﾞｽｯ
俺の分までデビューしてください。ずっと見とくから。」

６「おん/うん。」

謙杜「でも、滝沢くんにお願いして、事務所には籍を置き続けてくれるって。
芸能界活動は休止するけど、籍はまだここにあるから。いつでも使って？なんてね。」

大吾「それって…。」

謙杜「なんで聞いちゃうの？大吾くん。内緒にしとこ思ったのに。」

大吾「ごめん。」

謙杜「芸能活動は休止するけど、元気な限りはなにわ男子の衣装に関わっていくつもりなので。」

大吾「え？」

大倉「それでやったん？」

謙杜「はい。」

丈一郎「謙杜がおると心強いな。」

謙杜「打ち合わせは参加できんことが多いやろうけどね。」

和也「俺らも、謙杜の病気についていろいろ調べて、勉強して、謙杜の力になれるようにするから。」

謙杜「無理せんでくださいよ？」

６「お前もな。/謙杜もな。」

謙杜「はい。」

6人にはやっぱり本当のことを伝えた。

みんな混乱しとったけど、納得してくれた。

衣装のことは初だしやったから、大倉くんも驚いとったけどね。

今回で分かったことがある。

それは、丈くんも大吾くんも大橋くんも流星くんも高橋くんもみっちーもみーーーーんな優しいんやって。

自分を犠牲にしてまで守ろうとしてくれるんやなって。

アイドルという仕事ができなくなるのは辛い。

でも、デビューを6人で目指してくれるって約束してくれた。

もうこれで安心。

後は、6人の気持ちの整理が7月28日までについたら。