【文スト】歳下なんてダメですか【太宰治】

めんどい。 ページ3

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「太宰さんがベロンベロンに酔った時に何故か中原幹部と芥川さんを探偵社に連れてきたでしょ、その時にですよ」

「なんで中原幹部って呼んでるの？」

「さぁ、なんででしょうね」


私は太宰さんを鋭い目つきで睨みつけて言った。


「元ポートマフィア、って可能性は考えないんですか」

「違うね、なぜなら私は元ポートマフィアの幹部。君のように異能力を持つ構成員がいれば覚えている筈さ」

「随分記憶力に自信があるんですね、では私が十五分前に太宰さんに言ったこと覚えてますか」


こんな面倒くさくて重い空気は耐えられない、と私は話の内容をすり替えた。


「さぁ、覚えてないなぁ」

「歌とも言えないくらいの不協和音を出さないでください、うるせぇんですよ」

「口が悪いね、街を歩く美しい女性達と君が同じ性別だなんて思えないくらいだよ」


大学のサークルで中原幹部と呼んでいる先輩がいたからである。
理由は、サークルの幹部だからふざけて呼んでいるだけ。

苗字が同じだとなんとなくそう呼んでしまう、あるあるだよなぁと思いながらコーヒーとお茶を煎れにいった。

もちろん、太宰さんのは煎れるけど持っていかない。
お盆に、乗り切らないから。


「おお、気が利くな」

「あ、ありがとう…… あの、僕のところに来る度にほっぺむにむにするのやめない？」

「ふぅ」

「私のぶんは？」

「セルフサービスです」


少しだけ不貞腐れながら、給湯室に行く太宰さん。コーヒーが入ってるマグカップを持ちながら、ソファに帰ってきた。


「君のツンデレなんて誰得なんだい」

「冷めるようにしてたの気づきませんか」

「窓全開だったからね、閉めたよ。あとぬるい」

「ふっ」

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