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Episode48 / 演じよ ページ48

部屋に戻って準備をする。

『んー、特に持ってくほど必要なものないな。』

ただ初めてできた仲間と離れなくて済むことが嬉しかった。


そのときふと部屋の隅にあった鏡に目がとまる。

『や、私髪の毛も目も色戻したんだった…』

そこに写るのは銀色の髪と目の幼気な少女。

このままでは蜜月とばれて襲われる可能性がある。
蜜月は稀少なのだ。売られでもしたら10数億は軽く超えてしまう。


それに万が一襲われたら…マチやみんなに危険が…。



『団長マチ!なにか目を隠せるものない?』

ホールで話していたマチと団長の元に駆け寄る。


「目?なんで?」

『目を隠したいの。髪はまだ大丈夫だけど、目でバレちゃうことが多いの。』

理由を説明すると団長は目が覆える幅の長いひもを持ってきてくれた。

黒色の記事に、銀色の糸で縁が刺繍してある。


「でもあんた、目見えなくて大丈夫かい?」

『んー円を広げてれば大丈夫だと思うんだけど、マチ、足引っ張っちゃうかもしれないからやっぱり残るよ。』


その瞬間マチは私の頭を軽く小突いた。

「いーよ別に。一緒に行こうか。」


団長はそんな私たちを暖かい目で見ていた。


「A、出発する前に墨彫ろうか。」

蜘蛛の刺青のこと?

『えっいいの!彫る!』

さっき団長と話してたんだ、とマチは用意を始める。


「A髪長いし、フードしっかり被って隠すなら首でも良いってさ。」

『やったあ!ありがとう団長!マチ!』



その後私はマチに墨を彫ってもらい、団長に目を紐で隠してもらった。

髪は降ろしたまま、3周くらい巻いて後ろで縛っている。


そのままパーカーのフードを深く被った。

『どー?』

「似合ってるよ。」

「ちゃんと隠れてるしな。」

『ありがと!!』


私はそのままマチに抱きついた。

「円も上手く使えてるね。」

「あぁ、だが無闇に広げすぎるな。それなりの念の使い手なら隠で隠しても分かる。」


『はーい。』

「あと何かあったら必ず目隠しは取ることが条件だ。」



私がすることは目が見えない、を演じること。

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作品ジャンル:アニメ
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あやは(プロフ) - 明里香さん» ご報告ありがとうございます!すごく助かりますー!すぐに修正しますね (2019年11月6日 21時) (レス) id: dd6fe59e82 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 40話にも誤字がありました。「以上な」ではなく、「異常な」です。 (2019年11月6日 20時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 5話に誤字がありました。「以上」ではなく、「異常」です。 (2019年11月6日 17時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろりお | 作成日時:2019年7月12日 23時

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