Episode5 / 敵か味方か ページ5
円の状態を保ちながら、かなりのスピードで走る。
そして私達を追うように、3人くらいの気配が円の中に入っている。
相手はきっと私が円をしながら走っているなんて思ってないんだろうな。
さっきよりも気配が濃くなってる。
「Aねえ様、ちょっと早くないですか?」
『ちょっとまくからもうちょっと我慢して、ごめんね』
私はさらにスピードを上げた。
その瞬間、セラを背負ったAの姿が何人にも分かれた。否、そう見えた。
肢曲
暗殺技のひとつである。
本物のAは右に曲がった。
気の上に登ったり左に曲がったり。
道から外れて森の中に入ったから、なんとも動きにくい…。
木の枝で肌が切れようとも、ひたすらに走ったのはセラを守るため。
ただし、Aの体力には限界が近づいていた。
当たり前といえば当たり前だ。
円を広範囲に広げながら、5歳の少女を背負い全力で走ってるのだ。
むしろ8歳の体でここまでできること自体が異常なのだ。
しかしそれすらも可能にするのが彼女の血、
やばい、視界が眩む…っ
本人も限界は自覚していた。
それでもあともう少しだった。森を抜けた所にある巨大都市。
行ったことはないけど、大きいタワー?みたいなのがあるし都市にはかわりない。
もう少しでそこにつく、という時目の前に人影が2人。
直ぐに後ろに逃げようとするけどそこに1人。
これがいわゆる絶体絶命。
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あやは(プロフ) - 明里香さん» ご報告ありがとうございます!すごく助かりますー!すぐに修正しますね (2019年11月6日 21時) (レス) id: dd6fe59e82 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 40話にも誤字がありました。「以上な」ではなく、「異常な」です。 (2019年11月6日 20時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 5話に誤字がありました。「以上」ではなく、「異常」です。 (2019年11月6日 17時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろりお | 作成日時:2019年7月12日 23時