Episode39 ／ 思惑の惑い ページ39
次の日の朝、私は痛む頭と喉、全身の倦怠感と闘っていた。
『…っ、はあ…。』
苦しくて、まるで火の海にでもいるような。
蜜月は才能に恵まれる分、体が弱いのだ。
体力はそこら辺の念能力者に比べるとかなり少ないし、はしゃいで能力を使いまくった結果がこうだ。
起きなくちゃ…。
ごろごろしていた身体を無理やり起こした時
｢Aねえ様…？大丈夫ですか？｣
隣で寝ていたセラを起こしてしまったらしい。
『ははっ、大丈夫、だよ。起きようか。』
セラと手を繋ぎ、ふらふらとした足取りで転けそうになりながらもみんなが集まるホールへと向かった。
そんな彼女をセラが笑いながら見ていることなんて誰も知らない。
『…おはよー』
ホールにいたのは刀を磨くノブナガと、本を読むフェイタンと団長。
そしてパクとシズク。
ほかのメンバーはまだ寝てるかご飯の調達係だろう。
｢おはようA…ってあなた大丈夫？｣
パクが私の様子に気づきこちらへ来る。
パクの反応にみんなの視線が私に集まり、そして隣にいるセラへと移った。
｢熱い…。シズク、冷やすもの持ってきてくれないかしら。｣
パクはテキパキとそこにいた団員に指示を出しながら私を部屋に戻した。
｢辛いなら無理して部屋から出ちゃだめよ。｣
『でも、』
｢でもじゃなくて。今日は大人しく寝なさい。｣
まるでお母さんのようなパクに安心して、私の意識は微睡んでいった。
｢作戦変更かしら…。｣
パクノダは団長の元へと急ぐ。
Episode40 ／ 嵐の直前→←Episode38 ／ 守るもの
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 142人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやは(プロフ) - 明里香さん» ご報告ありがとうございます！すごく助かりますー！すぐに修正しますね (2019年11月6日 21時) (
レス) id: dd6fe59e82 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 40話にも誤字がありました。「以上な」ではなく、「異常な」です。 (2019年11月6日 20時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 5話に誤字がありました。「以上」ではなく、「異常」です。 (2019年11月6日 17時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ろりお | 作成日時：2019年7月12日 23時
