滞在日誌5 ページ47
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サカヅキに追われることなく、一人海軍本部を駆け回るA
彼女は道に迷うことなく、ただ真っ直ぐ目的の場所を目指した。
その目的の場所とは…………
『ごめんくださーい！』
コンコン
とノックをしてすぐ、ガチャと扉が開く。
その奥かろ顔を出したのは若い海兵だ。
｢…ん？あれ、Aちゃん…？どうしたー、迷子かー？｣
不思議そうに
でも嬉しそうに海兵は言った。
『おじゃまします！』
｢ゆっくりしていけ〜｣
海兵はゆるむ頬を隠すこともせず、Aを部屋に招き入れる。
そこには、大量の書類と電伝虫があった。
｢おいおい、一人でいさせていいのか？誰か、中将以上の方に…｣
同じ部屋で仕事をしていた他の海兵が慌てて言う。
だが、
｢まァ固いこと言うなって！少しくらいいーよなー？｣
と招き入れた海兵がその言葉を遮った。
｢だけどここに入れたって誰かに知られたら…｣
そう。
実はこの部屋、海軍の第1通信室であり、日々多くの海賊の情報が出入りする場所である。
もちろんどうでもいいものから最重要のものまで様々だ。
そんな場所に、保護という名の監視の対象のAが入ることは本来よろしくない。
それに招き入れた海兵も気づいたのか、心底残念そうにして、渋々Aを部屋から出して中将以上に預けることにしたようだ。
それを空気で感じ取ったA
ここに来た目的を果たさなければならない、と慌てて口を開いた。
『あの！…青さんに、でんでん虫、かりてきてほしーってたのまれた！』
身振り手振り説明するAに、二人の海兵は全てを理解したらしい。
｢青さん…？あぁ、青キジ大将のお使いか！偉いなあ｣
と、快く一匹電伝虫を貸してくれた。
Aはそれを受けとり、お礼を言ってすぐに部屋を出た。
すぐに隠れる場所を探したAは、第1通信室の隣の部屋、第2通信室へと入る。
そこは普段は鍵がかかっているのだが、誰かが閉め忘れたのか開いていた。
そこには……第1通信室よりさらに重大な機密情報が
集まる部屋だと、Aは知らない
Aはその隅で、たったひとつ覚えていた番号にかけた。
ーー｢……誰だ｣
随分と長い間応答のなかった相手
いつまでも切らないAに根負けしたかのように、そっと繋がった。
低い、低い警戒心丸出しの声
それは、Aが聞きたくて聞きたくて仕方の無いものだった。
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ギザラス(プロフ) - テスト頑張って そして無事戻ってきてください (2020年7月2日 0時) (
レス) id: 1fe190bcff (このIDを非表示/違反報告)
果耶(プロフ) - テスト頑張っください！ (2020年7月1日 21時) (レス) id: ca4e14c205 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - オリ主ちゃんが可愛くて最高です(笑) 更新大変だとは思いますが、無理せずに頑張ってください。応援してます！！ (2020年6月30日 20時) (レス) id: 151caa4874 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - あの、私と一緒に合作しませんか？ (2020年6月15日 20時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ろりお(プロフ) - コクマさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉！！頑張ります〜！ (2020年6月15日 20時) (レス) id: 38c94b38d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米 | 作成日時：2020年4月2日 0時
