航海日誌39 ページ40
｀
｢ウミウミの実、
部屋の隅で警戒心剥き出しのAの元へ、ガープは近づくと、腕を伸ばした。
殴られると思ったのか、Aはぎゅっと目を瞑る。
しかし、ぽん、と頭に乗せられた大きな手に一瞬驚いたあと、安心したように擦り寄った。
｢元気じゃったか｣
ガープの問いに、Aは小さく頷く。
｢…なんか、犬みたいだな｣
｢狼なんだから似たようなもんだよォ〜｣
いつの間にか、もふもふした耳をたてたAは目を閉じてガープにぐりぐりと頭を押し付ける。
以前にも言ったような気がするが、二人の様子は傍から見ればじいちゃんと孫…否、飼い主と愛犬のようなほんわかとした空気が流れている。
あのサカヅキまでもが少し頬を緩め、どことなく和やかな雰囲気が漂う中、空気を読めない男が一名。
政府の男はズカズカと近づいていくと、ガープを押しのけてAの前に立った。
突然のことに驚いたA
鼻をばっと抑えて顔を顰めた。
普段から鼻はいいAだが、獣人化状態だとその数倍、獣化だと数十倍にもなる。
そんなAが鼻を抑えるのだから、よっぽど男はドロドロした悪臭を放っているのだろう。
性格や思惑は匂いに出る
｢コイツは政府で預かるとしよう｣
男はにやっと口角をあげてそう言う。
｢…では、護衛をつけましょうか｣
｢必要ない。こんなガキ一人、俺でも捕まえられる！｣
センゴクの提案を断った男は意気揚々とAに手を伸ばして捕まえようとした。
が、瞬時に隙間から逃げ出しクザンの足に抱きついて、どこからともなく取りだした水鉄砲を構えた。
『…こないで』
ぎゅっと抱きつかれているクザンはもちろん、海軍のものたちは手を出すことが出来ないまま、驚きに目を見開いていた。
しかし政府の男は、
｢おいおい、んなオモチャは脅しにもなんないな｣
と馬鹿にして気にもとめずに、グイグイと近づいていく。
Aは少し躊躇いつつも引き金を引いた。
ピチャッと男の目に命中した海水は、男を怒らせるには十分だった。
｢テメェふざけんなよクソガキッ！！黙って着いてくりゃいいんだよ！！どうせお前は二度と外に出られねぇんだからな！｣
Aが能力を使わなかったのには理由がある。
それがシャンクスとの約束だからだ。
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ギザラス(プロフ) - テスト頑張って そして無事戻ってきてください (2020年7月2日 0時) (
レス) id: 1fe190bcff (このIDを非表示/違反報告)
果耶(プロフ) - テスト頑張っください！ (2020年7月1日 21時) (レス) id: ca4e14c205 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - オリ主ちゃんが可愛くて最高です(笑) 更新大変だとは思いますが、無理せずに頑張ってください。応援してます！！ (2020年6月30日 20時) (レス) id: 151caa4874 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - あの、私と一緒に合作しませんか？ (2020年6月15日 20時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ろりお(プロフ) - コクマさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉！！頑張ります〜！ (2020年6月15日 20時) (レス) id: 38c94b38d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米 | 作成日時：2020年4月2日 0時
