航海日誌34 ページ35
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半日中、ぷんすかと怒るAを宥め、機嫌が直ったと思えばあっちこっちに振り回されるクルーたち。
限界が来るのも想像に容易い。
クルーたちはありえないほどに酔い、疲れていた。
｢お、俺ァもう……動けねェ…｣
｢俺も…ダメ…だ｣
｢Aーｯ……ちょっ、と休憩しようぜ…はァ…はァ…｣
『しょーがないなー』
幼さゆえか、若さゆえか
ひとつも息が乱れないAは、もー！と言いながらも楽しそうにベンチに座った。
暫くは足をぶらぶらさせながら大人しく座っていたA
しかし、
ベンチにもたれかかって、ぐったりとするクルーたちを見て何かを閃いたように、どこかへ走っていってしまった。
もはや死にかけているクルーはそれに気づかない。
Aは辛そうなクルーのために、なにか飲み物を買ってきてあげようとしていたのだ。
Aが向かう100メートルほど先には、ドリンクカーがある。
ただし…Aに近づく影もいくつか……
Aは…それに気づかない
ドリンクカーまであと半分、というところまで来た時、Aの目の前に大きな影が降り注いだ。
不思議そうに上を見上げたA
その目に映るは、ここ、シャボンディパークによく似合うクマのキャラクターの着ぐるみだった。
｢………｣
クマはキラキラとしたデフォルメの顔のまま(動かないのだが)、何も言わず、Aに風船を差し出した。
ぱああっ、と顔を明るくさせたA
しかし、何かを思い出したかのように一度後ろを振り返り、
『今、いそがしい』
残念そうな顔で首を振った。
くまさんごめんなさい！
そう言ってクマを避けて先を進もうとしたAの前を、クマはずいっと塞いだ。
その間に、Aが目指していたドリンクカーのスタッフは、何かに呼ばれたように場所を移動していった。
『あー！行っちゃった…』
顔にありありと悲しい、と出ているAに、クマはぎょっとして慌てたかと思うと、次の瞬間にはAの手を引いてドリンクカーを追いかけていた。
しかし…
ドリンクカーのスタッフも含め、彼らは人気のない方へと向かう
Aは未だに周りの様子に気づかない。
やがて、ドリンクカーに追いつくと
『あ！ドリンクの人だ！』
と、クマの手を離して、ドリンクカーにかけよって行くA
すると、クマは後ろから彼女を持ち上げると、そのままドリンクカーの箱の中へ突っ込んだ。
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ギザラス(プロフ) - テスト頑張って そして無事戻ってきてください (2020年7月2日 0時) (
レス) id: 1fe190bcff (このIDを非表示/違反報告)
果耶(プロフ) - テスト頑張っください！ (2020年7月1日 21時) (レス) id: ca4e14c205 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - オリ主ちゃんが可愛くて最高です(笑) 更新大変だとは思いますが、無理せずに頑張ってください。応援してます！！ (2020年6月30日 20時) (レス) id: 151caa4874 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - あの、私と一緒に合作しませんか？ (2020年6月15日 20時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ろりお(プロフ) - コクマさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉！！頑張ります〜！ (2020年6月15日 20時) (レス) id: 38c94b38d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米 | 作成日時：2020年4月2日 0時
