Episode303 ／ 甘い誘惑 ページ8
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『わーあ…悪いけど私は旅団だからね！』
｢分かっておるわい。｣
｢じゃが、今こちら側になるなら見逃してやるが？｣
突如投げかけられた甘い甘い誘惑。
差し出された手を取れば、今からの戦いで私が死ぬことはなくなる。
でも、そんなこと絶対嫌だけどね
私が断ろうと口を開く前に、私の体はふっと団長の後ろに隠された。
｢悪いけどこいつはうちに必要な人材でね｣
そう言って貰えたのが嬉しくて、目の前の広い背中にもたれかかった。
｢お前はどいてろ｣
『えーやだ。相手も二人だし、いいじゃん』
団長は私を睨んでくるが、そんなんで引く私じゃないぞ？
とんっ、と舞台から飛び降りて父さんとじいちゃんと対峙する。
｢…めんどうだな。どうする、親父｣
準備体操をしながらやる気満々でいると、ふわっと体が浮いて、舞台の上に投げ戻された。
｢お前は後ろにいろ、命令だ｣
『はあー？？なんで！』
団長にぶちぎれても、団長は何も答えない。言わない。
ふん、もう知らん。
私は舞台の上で膝を抱えて蹲った。
せっかく、ここまで来たのに。まぁ当初の目的は違うけど？？
戦いは、すぐに激しいものへと化した。
お互いの服は所々切れ、血も流している。
でもやっぱり、二対一はきついのか団長の方が劣勢のように思えた。
団長も戦闘の経験は豊富だけど、やっぱり本職の二人、特にじいちゃんには適わない。
そして、じいちゃんが能力を使いだした頃からさらに団長が追い込まれた。
『これくらいならいいよね』
咄嗟に私の能力で、団長を守ろうとした。けど、
父さんがじいちゃん諸共攻撃しようとしたとき、ゾル家専用の携帯が鳴って、それに気づいた父さんが威力を弱めて、標準をずらした。
ふう……良かった、さすがにあんな巨大な念の玉投げられたらこのビルぶっ壊れてると思う。
電話はイルミからだったようで、団長が頼んだ十老頭の抹殺はイルミだったらしい。
『大丈夫？団長ー』
父さんとじいちゃんが出てって、団長は仰向けに寝転がった。
｢しんどー。あーりゃ盗めねーわ｣
『私も参加したかった』
｢お前やっぱ気づいてないな？｣
『なにが？』
拗ねてる私は、つっけんどんに返す。
フェイタンじゃないけど、見てるだけじゃなくてやるほうが楽しい
｢あのじーさんの方、隙あればお前を連れてくつもりだった｣
『え、』
【悲報】じいちゃん、誘拐犯
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kokomi - すごく面白かったです。思わず一気読みしてしまいました。お気に入りの作品です。がんばってください！ (5月3日 0時) (
レス) @page10 id: e38d8752b4 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - ハンターハンターの夢小説の中で一番好きです！続き、まってます！ (2021年11月30日 18時) (レス) @page10 id: efb35b509b (このIDを非表示/違反報告)
まお - 続き楽しみにしてます！ (2021年11月14日 3時) (レス) @page10 id: 3317d6148a (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！頑張ってください！！！ (2021年1月24日 17時) (レス) id: f151b0ddd6 (このIDを非表示/違反報告)
つんつん(プロフ) - 楽しみにしてます。 (2020年11月19日 16時) (レス) id: 85082c9558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろりお | 作成日時：2019年12月25日 17時
