Episode９ ／ ようつべデビュー？ ページ10
何回目かの呼びかけでやっとAが顔を上げる。
その目は何かに怯えているような、見覚えのあるものだった。
昔の、まふまふみたいな。
｢大丈夫？A｣
まふがそう聞けば、また小さく謝った。
｢なんで謝るのー！あ、そうだ！｣
いいこと思いついた！とまふまふが笑顔でAと俺の肩を掴む。
｢そらるさん！A！ここに天月くんとさかたん呼んでみんなで動画撮りましょうよ！｣
｢…は？｣ 『え』
驚き固まる俺とAを気にせずに、まふまふは携帯を持って電話をかけ始めた。
『え、あの、俺』
｢あ、もしもし、坂田？あのさ、今日の撮影さAの家でやろうよ、そらるさんも一緒に！｣
『そらるさん、まふさん止めてください…俺、歌い手さんの知り合いお二人以外にいないんです。』
Aがそう言い終わるか、という時にまふの大声が聞こえた。
｢え？あーー、えあーPっていう、ボカロP兼歌い手さんだよ！さかたん知らない？｣
｢まふ、一旦落ち着け。Aのこと考えて｣
とりあえず一旦まふまふに通話を切らせて、話をする。
｢ごめん、A。勝手だったね、僕…｣
『いや！あの本当にごめんなさい。俺、まだ顔出しもしてなくて…やってみたい気持ちはあるんですけど…。』
｢やってみたいんだ？A｣
Aの言葉からその言葉だけ抜きとって、にやっと笑う。
俺とAの歌みたコラボを邪魔したいが故に思いついただろうまふまふの提案にのるのは嫌だけどAのため。
なにかAに悩みがあるのは察してるけど、その為にも少しずつまわりを頼ることを知って欲しい。
その思いで俺もまふの提案に賛成した。
｢顔、隠してでもいいからさ。A嫌？｣
まふさんがこてん、と首をかしげて俺に問いかけてくる。
正直めちゃくちゃ可愛い。
俺は自分の顔が嫌いだ。
コンプレックスの塊…みたいな。
それをお二人に伝えれば、さっきのまふさんの言葉が返ってきたのだ。
『それなら大丈夫ですけど…あの、坂田さんと天月さんとは俺、面識なくて。』
｢えー、意外だな｣
｢てっきりあるのかと思ってた…。｣
『DMくらいならあるんですけどね…』
俺が作った楽曲を歌ってくださっているのでその時に…ってだけだけど。
ちなみに俺とそらまふのお二人が仲良くなったのも、俺のボカロを歌ってくれた時だった。
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ろりお(プロフ) - 雷亜さん» 心配までして下さりとりあえず嬉しすぎたです…ありがとうございます頑張ります！！ (2020年5月24日 23時) (
レス) id: 38c94b38d0 (このIDを非表示/違反報告)
ろりお(プロフ) - のぞみ@俺ナー☆さん» 何ヶ月も止まってたのに、待ってくださる方がいるのは本当に嬉しいです！頑張ります！！ (2020年5月24日 23時) (レス) id: 38c94b38d0 (このIDを非表示/違反報告)
ろりお(プロフ) - くろねこんさん» あああそんなこと言われたの初めてです…泣きます。頑張って更新していきますね！！ (2020年5月24日 23時) (レス) id: 38c94b38d0 (このIDを非表示/違反報告)
雷亜 - 初コメ失礼します！めっちゃ面白いので、作者さんが無理ない程度に更新して欲しいです！！ (2020年5月22日 9時) (レス) id: f6200d7be4 (このIDを非表示/違反報告)
もちもちネコネコ(プロフ) - 初コメ失礼します！、めっちゃ面白いです！。更新頑張ってください！ (2020年5月18日 14時) (レス) id: 78702fa750 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろりお | 作成日時：2019年8月26日 0時
