Episode１７ ／ 熱 ページ18
｀
｢A｣
｢A……A！！｣
誰かに揺すられて目が覚めた。
すぐに目に飛び込んできたのは、｢そらるさん！！Aが起きました！！！｣……そう、まふさん
眩い光に包まれたまふさん。
慌てて身体を起こそうとすれば、
｢あ、ほんと？まだ熱高いから、動かないようにさせて｣
ひょこっと扉の奥から顔を出したそらるさんが見える。
だけど、まふさんに肩を押されて再びベッドへと身を沈めた。
『あ…の、 ｢あーあー！ちょっと、Aくん寝てて！｣ …はい』
上からまふさんが俺の顔を覗き込んでくる。
尊すぎて鼻血でそう無理
思わずとっさに右手で鼻を抑えれば、まふさんは楽しそうに笑った。
｢調子はどう？Aくん。倒れてたんだよ？廊下で｣
まふさんに言われて、何があったかを思い出してみると俺は大事なことを思い出した。
『あの！今日、ほんと、ごめんなさい…俺、約束を破って…ほんと…最低ですよね…』
怒られるかな
…そりゃそうだよな
まふさんの顔を見れなくて、布団を上げて顔を隠す。
すると、まふさんは笑いだした。
｢Aらし〜！！ほんと、面白すぎる！！｣
『…？』
チラッと布団から顔を出してみれば、まふさんは目の端に溜まった涙を拭って衝撃の事実を言ってみせた。
｢今日はさかたんが浦島坂田船の方で緊急の予定が入っちゃったから、また別の日に、ってなったでしょ？｣
ん？
『あっ…』
｢思い出した？Aくん寝ぼけてたから、忘れてたんじゃない？｣
言われみれば、確かに数日前にそんな話をしたような、してないような…
｢でも来て正解だったな〜。どうせ家で暇してるだろうからって来てみたんだけど。まさか倒れてるとは思わなかった｣
そらるさんが水の入ったコップと、薬、冷えピタを持って部屋に来てそう言った。
『ほんと、ご迷惑をおかけしまして…ごめん』
｢はいはい、いいから薬飲んでね。ていうか、熱ある状態で出かけようとしてたのが大問題｣
『うっ…すみませんでしたほんと…気をつけます』
べし、と恒例のチョップを頭に受けて、ぐでっと項垂れた。
｢食欲はある？今天月が食材買いに行ってくれてるから、あとでなんか作るよ。………まふまふが｣
｢僕ですか！！作りますけど！！｣
相変わらず仲のいいふたりに俺もつられて笑う。
……ん？ちょっと待て。
『天月さんも来てるんですか！！？』
次回
俺、死す
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ろりお(プロフ) - 雷亜さん» 心配までして下さりとりあえず嬉しすぎたです…ありがとうございます頑張ります！！ (2020年5月24日 23時) (
レス) id: 38c94b38d0 (このIDを非表示/違反報告)
ろりお(プロフ) - のぞみ@俺ナー☆さん» 何ヶ月も止まってたのに、待ってくださる方がいるのは本当に嬉しいです！頑張ります！！ (2020年5月24日 23時) (レス) id: 38c94b38d0 (このIDを非表示/違反報告)
ろりお(プロフ) - くろねこんさん» あああそんなこと言われたの初めてです…泣きます。頑張って更新していきますね！！ (2020年5月24日 23時) (レス) id: 38c94b38d0 (このIDを非表示/違反報告)
雷亜 - 初コメ失礼します！めっちゃ面白いので、作者さんが無理ない程度に更新して欲しいです！！ (2020年5月22日 9時) (レス) id: f6200d7be4 (このIDを非表示/違反報告)
もちもちネコネコ(プロフ) - 初コメ失礼します！、めっちゃ面白いです！。更新頑張ってください！ (2020年5月18日 14時) (レス) id: 78702fa750 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろりお | 作成日時：2019年8月26日 0時
