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Episode107 / 嬉しい再会 ページ8

懐かしい気配の正体が分かった。

ゴンの隣を走っていたキルに思いきり飛びつく。


『キルがいる!!!』

「な、なんでお前がいんだよ!!」

慌てながらも私をしっかり受け止めてくれた。

「あれ?キルアとA知り合いなの?」

ゴンだけが、話についていけないと言うふうに少しむくれている。


「あーまー、昔何年か一緒に住んでたんだよ」

「へー!兄妹とか?」

『んー、でも昔はお兄ちゃんだと思ってたよ!』

ゾルディック家でも肩身の狭かった私に、唯一優しくしてくれたのがキルアだった。

まぁでもその頃からイルミの洗脳はすごかったから…めちゃくちゃべったりしてた訳でもないけれど。



『あとどれくらいかなー?』

「まだまだだろ。先が見える感じがしないな」


走り出して4〜5時間、レオリオが止まりそうになったが、やはりこんな所で負けるような男ではなかった。





『うげっ、もしかして階段?』

「見なくても分かるの?A」

『今はえ…いや、ほら足音が変わったからさ』

あっぶない。円してる、って言いそうになった。



さすがにこの人混み、ものにぶつからないようにする為にも自分の周りだけ円を広げていた。

ヒソカに言っちゃダメだし使っちゃダメって言われてるからなー、守らなきゃ。


「へえー。」 「すごいや!」


たったったっ、とリズムよく階段を駆け上がっていく。


「いつの間にか1番前に来ちゃったね」

「うん、だってペース遅いんだもん。こんなんじゃ逆に疲れちゃうよなー」


そう言ったキルは涼し気な顔をしている。

それに対し、ゴンは汗をかいていて少なからず疲れているだろう。


私も疲れてきた。

円を広げている分、余計に体力を使う。

それに、私とゴンやキルとでは身長差があるのだ。

歩幅が…ね?

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設定タグ:HUNTER×HUNTER , 幻影旅団 , ハンターハンター   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ろりお | 作成日時:2019年8月4日 10時

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