目隠し少女と盗賊団 (ページ50)

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Episode149 ／シゴトの恨みページ50

外で頭を冷やしていた。

服を着替えてから、会場に暗器を全て置いてきたことに気づいた。

うん、私馬鹿かもしれない…

血を見せることは好きじゃない。

キモチワルイし他の人と違うから。

パチッと両頬を叩く。

『…私らしくないね！』

無理やり自分を叱咤して会場へ戻ろうとした時、3発の銃声と、おもわぬ痛みが体中に走った。

｢…やっと見つけた！悪魔め！！｣

何とか倒れないように踏ん張って、声のする方へ目を向けると、6歳と10歳くらいの男の子達が私に拳銃とナイフを向けていた。

こめかみを掠った1発と、腕とか他に1発ずつ。

『…私が何した？』

さっきとは比べ物にならないくらいの血の量に流石にキレそうになった。

いやしかし相手は子供。

私とあんまり変わらないけど。

｢…お、お前がっ！オレ達のパパとママを殺したんだっ！！｣

『名前は？』

因果応報

その言葉が頭をよぎった

｢…テオ=ミナテーノ、モモナ=ミナテーノ…っだ！｣

あぁほらやっぱり。

私の家…シルバーナ家と並ぶほどの実力を持ったマフィアだ。

ミナテーノ組。今はもう潰れたも同然だけど。

叔父に言われたシゴトで殺ったヤツらの子供だろう。

『そういえば一回顔見られたことあるっけ。…君たちか』

常に顔は隠してシゴトしてたんだけど。
1回だけ見られたと思ったら、その時の子供がまさか復讐しに来るとは。

男の子達にゆっくりと近づきながら笑いかける。

『人、殺したことないだろうに3発もよく撃てたねー。』

弟だろうか。小さい方は大きい方の背中に隠れて、少しずつ後ずさりしていく。

『でもさ、狙うなら頭だよ』

癖で手が暗器を出そうと伸びるが、その手に触れるものはなかった。

『…うん、殺せるもんがないや。命拾いしたね君たち。早く逃げなよ』

そう言うと、男の子達は転びそうになりながら逃げて行った。

鋭く変化させた手を見つめて呟く。

『別に殺せなくもないけど。』

正直、シゴト関連のことを知ってるやつは生かしておきたくなかった。

殺しは好きじゃないけど、あとのことを考えるところしておかないとメンドクサイ

それでも殺す気になれなかった。

暗器がなかった、というのもあるが。

『私も丸くなったなー』

誰に拾われることの無い呟きは風と一緒に流れて行った。

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すっごく中途半端ですね！分かってますすみません！続編突っ走ります(´ཫ`)