目隠し少女と盗賊団 (ページ41)

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Episode140 ／助け合いページ41

｢ウモリ…陣形(フォーメーション)だ。マジでいく…｣

そう言った男の人、弟に言わせればアモ兄は、私のリュックを傍らに捨ててからキルの周りを囲った。

私がやられたやつだー。

てか、リュック今なら取り返せるかな…

いや、プレートは男が持ってる…。

その時、キルが木をかけ登って飛び、アモ兄の首に手を当てる。

キルの爪って私と同じで切れるからなー。あ、フェイタンもだなー。

そしてプレートをアモ兄から2枚奪った瞬間、ぶわっと殺気がキルアから出た。

｢…Aに何した？なんであんたがAのプレート持ってんの…？｣

あら…

もしかしたらこのままキルが取り返してくれるのでは、と期待を込めて見守ることにした。

｢ち、違うんだっ…！リュックが落ちてたから！拾ったらプレートが入ってて…｣

ん？……んん？
私がいつリュックを落としたよ！

思わず飛び出しそうになるのを堪えて止まる。

｢へぇ…。まあいいや。ねぇ、プレートちょーだい｣

そう言ってキルは自分の番号のプレートをもらうと、197と198のプレートをばらばらの方向へ投げた。

198番はこっちだな

投げられた方向へと向かってキャッチする。
そのプレートの番号は…197だった。

あんのガキ！プレート入れ替えたな！！！

私はそのプレートを持って、急いでもう一つのプレートの方へと走る。

『…ちょ、お兄さん待って！！』

肩を落としながら歩いているハゲの男の人に声をかけた。

すると、ハゲは石のナイフ？みたいなものを構えて私に向けた。

『…え、いやいや違う違う！交換しませんか？プレート！』

そう言って197番のプレートを見せる。

｢っな！それはオレのターゲット！｣

『そー！で、お兄さんが持ってるのが私のターゲット。お互いメリットしかなくない？』

｢そうだな、交換しよう。｣

そう言ったハゲは快く交換してくれた。

『ありがとー！助かりました！』

｢オレの名はハンゾー。こちらこそ助かった｣

『間に合ってよかったー。私はAと言います！あと五日間頑張ってねー』

ハンゾー…あの人ジャポンの人だな！忍者ってやつだ。珍しい職業だからよく覚えてる。

とりあえずプレートを、パーカーの裾をめくって内側に付けてからキルの元へと戻った。

偶然を装って…キルからプレートを貰おう。
やっぱり助け合いも大事だよねー