Episode132 / 意地悪なヤツ ページ33
ゴゴゴゴゴ…と開いたドアから出てきたのはゴン、キル、クラピカ、そして私。
あぁ、あと2人後ろにいるけどね。
「ゴンのおかげだ」
「ほんとだよ!よくあそこであんなこと思いつくよな」
そう、ゴンはあの場で困難な道から入って、壁を破って簡単な道へ行くという案を出したのだ。
一か八かだったけれど、無事に私たち6人は通過することが出来た。
「てゆーか、お前はいつまで隠れてんだよ!!」
フードを深くかぶってクラピカに抱きつきながら顔を隠して歩く私をキルが殴った。
『だって…目隠しの布が血だらけで気持ち悪いんだもん。』
「知るかよ!」
もういつもの目の色に戻っているとはいえ、ずっと目隠ししてた身としては恥ずかしい。
キルに引き剥がされたので、今度はキルに抱きつく。
どうやら受験者は外に出始めているらしく、キルは私を引き剥がそうとしながらも外へ向かった。
外ではリッポーというモヒカンの試験官が箱の中からカードを引けと言ってきた。
私の番になっても動かない私にキルが怒鳴った。
「っおっ前いい加減にしろよ!!!早く引いてこい!」
そう言って突き飛ばしやがった。
『っ、最低!キルのバカ!』
目を両手で隠しながら、仕方なく試験官の箱からカードを引いた。
全員が引き終わり私たちは船に乗って四次試験の会場へと向かった。
キルの所へ戻りたくない私は1人で船の先頭に座って海を眺めていた。
「やぁ♥」
後ろを向けば、半年ぶりに見るその姿。
『どーも』
ヒソカは私の隣へと座った。
「目隠し外したんだね♥」
そう言ったヒソカにポケットから目隠しを取り出して突きつけた。
「…なるほど♦」
『水があれば洗えるんだけどなー』
ヒソカから目隠しを返してもらおうと、手を伸ばせばヒソカはそれを海に捨てた。
『っちょ、お前!なにやってんの!?』
あれは団長がくれたもの。私は海に飛び込んだ。
「お前何番引いた?」
「…キルアは?」
「ナイショ」
そう言ったキルアとゴン少しの間を挟んで、同時に笑った。
「せーので見せっこするか?」
キルアの提案にゴンも賛成し、2人は見せあった。
ゴンが44番……ヒソカ
キルアが199番
くじ運のないゴンにキルアは同情した。
その後、2人が話していると海の方で誰かの声がした。
溺れているような…
ゴンは立ち上がって壁を登って行くと、海にいたのはAだった。
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作者名:ろりお | 作成日時:2019年8月4日 10時