Episode114 / スシはスシだ ページ15
再び豚をつかまえて、解体して数分。
カラアゲのための衣を作ろうと卵に手を伸ばして気づいた。
タマゴヤキでよくない?
ご飯の上にタマゴヤキを乗せたスシを食べている人がいた。
スシ屋さんで食べていたのだから、あれもスシだ。
豚を放置して、卵を割って適当に味付けをして焼く。
ご飯を一口サイズに握って、焼けた卵を乗せる。
料理中、ずーっと好奇の視線を受け続けていた。
目が見えてないくせに
スシって魚じゃねえのか?
なんだあのガキ
調子乗ってんだろどうせ
殺す、あいつ殺す
…♥
罵詈雑言…と謎の殺害予告と気持ち悪いやつ
こそこそうるさいなー
ついでだから、最後のハートマークを飛ばしてきたヤツには包丁を投げといた。
そして完成した。
どうだ!
見た目はわからないけど、匂い的にはいい感じだとは思うけれど…
二つのお皿に盛って、メンチとブハラの前に置く。
『これもスシですよね?…もし良ければ、ブハラさんもどーぞ』
さっきたくさん豚を食べていたみたいだから、もう食べれないかもしれないけど…。
「…そうね。確かに原産国ではいろんなカワリダネがあると聞くわ」
そう言って2人は食べてくれた。
待ち時間ってこんなに怖いものか。
「…まぁ、かなーりおまけのおまけで合格かしら。」
『…ほんと?』
「えぇ。他の受験者に比べると全然マシよ。人に出せるレベルだし。ね、ブハラ」
「うん、いけると思う」
どうやら私は合格したらしい。
「Aすごいや!」
二人の元から去るとすぐにゴンが駆けつけてくれた。
「オレなんか食べてさえ貰えなかったよ!」
『ゴンくん、どんなものを出したのでしょうか』
んー、ゴンは川に魚を取りに行ってたからきっと魚をそのままご飯で包んでたり…いやまさかね
「そのまさかだよ」
『…ほんと?クラピカ』
「お前も似たよーなもん作ってたじゃねぇか」
レオリオが呟いた言葉に、クラピカが怒ってまた喧嘩を始めてしまった。
『あーなったらダメだね』
「うん…」
2人で苦笑いしていると、
ドゴォン
と轟音が響いた。
「納得いかねぇな!とてもはいそうですか、と帰る気にはならねぇな」
その言葉に半分以上の受験者が頷いているようだ。
それに気を良くしたのか、男は
瞬間、メンチが殺気を出したと思えば、ブハラがその男をぶっ飛ばした。
ほんとに文字通り。
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作者名:ろりお | 作成日時:2019年8月4日 10時