Episode55 ／ 秘密の少女 ページ6
目の前で気を失った少女。
大きな草に寄りかかり倒れた。
俺はこの瞬間を待っていた。じゃなきゃAは本気すら出さない。
思った通り、俺の首にナイフを当てながら立つテルがいた。
ほお…ベンズナイフか…。
俺が使うのとよく似てる。
視界の端に映る刃物。
｢殺さないのか？｣
『意図的に呼んどいてよく言うわ。』
テルはナイフを俺にあてたまま笑う。
｢こんなチャンスないと思うけど？もう二度と｣
挑発するように言えば、ナイフ退けながら
『Aはそんなこと望んでない。』
そう言って俺から離れた。
Aの分身、みたいなものか。
テルの目は見えている。目隠しはしていない。
『なんで、行かせてやらない？Aなら目が見えなくても合格するだろ。』
｢あぁ、あれは実力を見るための口実さ。俺自身で相手したかった。が、あいつは本気すら出さない。つまらないからお前を呼んだんだ。｣
うん、多分あいつ加減出来ないから。
『なるほど。でも私も戦えないね。』
疑問符が頭の上に見えるぞ団長。
『1回しか言わないよ。団長、Aの目、何色見たことある？』
｢…赤、と銀と黒だな。｣
『なら話は早い。人格としては私とA本人だけだけど性格が変わるんだよあいつ。』
多分1回聞いただけじゃ理解出来ないだろうな…。
そう思うけどAが起きる前に話し終えたい私は、早口で話す。
人格と性格の違い。それは私みたいに姿があるかないか、だと思って欲しい。
姿があれば人格、なければ性格。
『Aの目の色が銀じゃないとき、それはいつもと違う性格のときを表す。そして性格、人格によってAは念の系統が変わる。』
そう言うと団長、そして遠くで聞き耳を立てる団員達も驚いていた。
例えば、団長が見た事あるという赤。
A自身が殺しなどを否定した時や、拒否した時に目の色は変わる。
これは、Aが昔、“シゴト”と称して叔父たちに暗殺の仕事をさせられていた時、無意識に逃げてしまったAが作った性格。
この時、Aは操作系になる。
ここまで話した時、Aが目覚めていることに気づいた。
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k.k - 一人目の弟子……カイト？ (2020年10月5日 17時) (
レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - 美桜琉さん» コメントありがとうございます！読者様の反応が気になっていたので凄く嬉しいです笑モチベ上がります！頑張りますね~ (2019年8月2日 18時) (レス) id: df4b2b1b15 (このIDを非表示/違反報告)
美桜琉(プロフ) - ほんっとうに面白いです、、、これからも更新頑張って下さい！ (2019年8月2日 18時) (レス) id: 95c48d4791 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろりお | 作成日時：2019年7月21日 8時
