Episode94 ／ 厄介な応戦 ページ45
『で、私をどうするの？』
私暇じゃないんだ、と続ける。
｢連絡見た他の団員もここ集まてるね｣
｢だってよ？マチあたりに怒られてこいよ、お前｣
フェイタンが携帯を見ながら零した言葉を拾ったフィンクスが私の身体を自分の方へ向ける。
『だから私暇じゃないし、もうあなた達とは関わらないって決めた！』
フィンクスに掴まれている手を思いきり振り払う。
今は後ろにフェイタン、スピード勝負なら絶対に負ける。
私は足にオーラを集めて高く跳んだ。
そのまま屋根に着地して絶をしながら隠れる場所を探す。
私が全力で走ったってフェイタンには追いつかれてしまう。
既にすぐそこまでフェイタン迫っている気配がする。
建物から飛び降りて、着地する前に開いていた窓から建物の中へ。
部屋を荒らしながら、障害物をたくさん仕掛ける。
隣の部屋へ移って、窓からまた隣の建物の屋上へ。
上へ行って下へ行って、を繰り返して逃げ続ける。
何としてでも捕まってはいけない。
壁を壊してフェイントを作る。
私が壁を破って進んだ、と思わせるため。
そしてその部屋の中、死角になるところでうずくまって絶をした。
円をされるか、視界に入れば見つかってしまう、だから相手が円をする前に窓から逃げなきゃいけない。
フェイタンは私に背を向けて穴が空いている方向と、部屋の扉とを交互に見ているようだ。
どちらが正解か、と。
早く行ってくれ！！
私の心臓が持たない…
その時ふっ、とフェイタンが振り返る気配がした。
そのコンマ数秒、私は窓から逃げ出した。
あーもう、なんてあそこで振り返る！？
後ろの気配ばかり気にしすぎて私は前に注意していなかった。
足に何かが絡まった、と思った刹那ひゅっと頬を何かが掠めた。
一言でこの状況を言い表すと絶望、だ
また厄介なのが来た…そう思わずにはいられない。
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k.k - 一人目の弟子……カイト？ (2020年10月5日 17時) (
レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - 美桜琉さん» コメントありがとうございます！読者様の反応が気になっていたので凄く嬉しいです笑モチベ上がります！頑張りますね~ (2019年8月2日 18時) (レス) id: df4b2b1b15 (このIDを非表示/違反報告)
美桜琉(プロフ) - ほんっとうに面白いです、、、これからも更新頑張って下さい！ (2019年8月2日 18時) (レス) id: 95c48d4791 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろりお | 作成日時：2019年7月21日 8時
