Episode86 ／ 戸惑いは突然に ページ37
｢おい、もうやめていいぞ｣
『…いや、まだいけ…いでっ』
念の修行を始めて4ヶ月が経ち、実践を含む修行に切り替わって1ヶ月半。合計5ヶ月半の月日が流れていた。
ひたすら練や纏を維持したり、ジンとの実践、稀にハンター協会に置き去りにされて現役ハンターの皆様と実践だったり…。
ジンの仕事について、ジャポンに行ったこともあった。もちろん修行を兼ねて。
なかなかハードな修行を繰り返した。
現在も私は練の維持の修行をしていたのだが…
『なんで叩くの！』
後ろからジンに思い切り頭を叩かれて、無理やり中断させられた。
｢お前何時間続ける気だよ。無理矢理でもとめねえと倒れるだろ。｣
…ちゃんと練出来るようにしないとジンにまで被害が行くし。
大切な人を傷つけたくない。
思考に耽っていると、またバシッとジンに頭を叩かれる。
｢明日で修行は最後だな｣
本当に唐突だった。なんの前触れもなく、ジンはさらっと告げた。
まるで、明日の天気は晴れだな、とでも言うように。
『…なんで？そんなの聞いてないよ！』
｢あぁ、今言った。俺は明日の夜ここを離れる。｣
『…っ、私も行く！ジンがなんと言っても付いてくから！』
涙が出そうになり、鼻の奥がツンとする。
私は普段出さない大声でジンに詰め寄った。
｢だめだ。｣
『なんで！？ジャポンとか他のところにも連れてってくれたじゃん！』
｢あの時とは違う。もう戻ってこないんだ。それにもうあと半月もすればハンター試験もあるだろ？｣
｢あと半月もあるよ！…ハンター試験が終わったら？もう…会えないの？｣
ジンは静かに肯定した。
また大切な人に出逢えた。でもまた離れなきゃ行けない。今度は相手の意思で。
気にしないようにしてはいるものの、旅団のみんなと離れた事実は静かにAの心を蝕んでいた。
寂しい
温かさを知ってしまったからこそ感じてしまうもの。
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k.k - 一人目の弟子……カイト？ (2020年10月5日 17時) (
レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - 美桜琉さん» コメントありがとうございます！読者様の反応が気になっていたので凄く嬉しいです笑モチベ上がります！頑張りますね~ (2019年8月2日 18時) (レス) id: df4b2b1b15 (このIDを非表示/違反報告)
美桜琉(プロフ) - ほんっとうに面白いです、、、これからも更新頑張って下さい！ (2019年8月2日 18時) (レス) id: 95c48d4791 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろりお | 作成日時：2019年7月21日 8時
