Episode82 ／ 救世主は突然に ページ33
一人の男に腕を掴まれて引きづられそうになったとき、私の手を掴んでいた男が吹っ飛んだ。
｢なーにやってんだお前｣
呆れたような、聞き覚えのある声に、心からほっとした。顔面に思いっきりなにか投げられた。
確認すると痺れをとる薬だった。普通にくれませんか？
｢な、なんだお前は！｣
｢てめぇ…オレ達のもんに手ぇ出してんじゃねぇよ！！！！｣
誰がいつお前らのもんになった！！
なんて言える状況でもないので黙っておく。
｢うるせえやつらだな。賞金首の手下でしかないお前らに何が出来る？｣
そう言ってジンは次々と男を吹っ飛ばしていく。
念ですら使えないような男達だったらしい。実際に見ているわけじゃないけど、ジンの体術での戦闘は音がないのだ。
聞こえるのは敵が倒れる音だけ。すごくかっこいいし早い。
と、私が感心してる間にﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯとけたたましいアラームが鳴った。
ここで冒頭に戻るわけだ。
『っしゃあああ！3日経ったーーー！』
足の痺れも漸く取れてきて、立てるようになった。
｢お前なあ……助けてやったっつーのに｣
ジンはさらに呆れた顔をしてるんだろうな。声にまで滲み出てるぞ！
『いやほんとにそれは感謝してますありがとうございます』
早口で告げてペコッと頭を下げる。
ジンはこれみよがしに大きなため息を吐いた。
そのとき、ジンに吹っ飛ばされた男のひとりが、ナイフをジンに向けて投げたのであろう気配がした。
多大な殺気が男から漏れたのだ。
｢ニライ様の餌食になればいい！！｣
手刀でナイフを叩き落としたジンはそのまま男にも手刀を落とした。
背後から急に向けられたナイフを手刀で落とした…？ありえない…ジンって本当はとてつもなくすごいハンターなのでは…。
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k.k - 一人目の弟子……カイト？ (2020年10月5日 17時) (
レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - 美桜琉さん» コメントありがとうございます！読者様の反応が気になっていたので凄く嬉しいです笑モチベ上がります！頑張りますね~ (2019年8月2日 18時) (レス) id: df4b2b1b15 (このIDを非表示/違反報告)
美桜琉(プロフ) - ほんっとうに面白いです、、、これからも更新頑張って下さい！ (2019年8月2日 18時) (レス) id: 95c48d4791 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろりお | 作成日時：2019年7月21日 8時
