第七話 ページ8
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「ねえ、もっと速く走れないの?」
『す、みません…っ、』
必死に走るが、ゆかさんは先々進んでいってしまう。
死ぬほど体力も運動神経もない私は完全な足でまとい。
しかし、今回の任務では血鬼術を使う鬼はいなく、比較的早く終わった。
でも、
「鬼も斬れないあんたをなんであたしが守んなきゃいけないの?」
「ほんっと役立たず。あたし一人の方が早く終わる」
ゆかさんに言われる言葉に、私は謝ることしか出来なかった。
だって事実だから
……それにしても、なにか引っかかる
私の任務にしては、弱すぎるのだ
こんな私でも一応柱で、しかも元々は煉獄さんとの任務。
雑魚鬼の討伐に私の力は必要ないし、ましてや煉獄さんなんてもっとない。
もっと、大元の鬼が他にいる気がする。
場合によっては、ゆかさんには逃げてもらわないと
十二鬼月じゃなければ良いんだけど…
私一人で対応しなきゃ、みんなにいつまで経っても守られてばっかりになってしまう
五ヶ所の任務地を連続で行き来し、何事もなく任務は終わった。
乱れる息を整えていたところに、ゆかさんの鎹鴉が伝令を伝えに来た。
「カァアア!ユカァ!コノ辺リニハ鬼ガデルゥ!!Aト共ニ見回リニ迎エ!!」
「はぁ?まだこいつとやるの!?」
「御館様カラ直々ノ命令ダァ!心シテカカレ!!」
『え、と…私一人でも大丈夫ですよ』
見回りだけだし
「ふざけないで。あたしに任務をサボらせたいわけ??」
そんなつもりじゃ、ないんだけどな…
さっきよりもすごい速さで走っていってしまうゆかさんに、今度こそ私は置いてかれた。
…人と比べるのは良くないのはわかっているけど
柱のみんなは絶対に私を置いてかなかったな
ー ー * *
「今夜は一晩中お前と一緒だぜ?A」
『誤解招くようなこと言わないでください』
「…隣を離れるな」
『はーい。あ、ちょっとあっちに行ってみますね』
「おい」
「A!少し後ろに下がっていろ!!」
『…鬼ですか?』
「いや!伊黒の蛇だ!!」
『おぅ…』
ー ー * *
うーん……思い出さなかったことにしよう
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廣岡唯 - みさにしましたよ (11月15日 14時) (レス) @page15 id: 4e412208c6 (このIDを非表示/違反報告)
漓流芭 - 悪女を 無粋実(ぶすみ)にしました WW草越えて土WW (7月11日 0時) (レス) @page50 id: 7a2db06ea4 (このIDを非表示/違反報告)
悠 - 私、悪女の名前「悠魔(ゆうま)にしました!でもなんかこの名前嫌だったので変えました〜 (2022年8月10日 10時) (レス) @page4 id: 4fd94a1d21 (このIDを非表示/違反報告)
リータ一 - 悪女の名前を饒舌留 生五味(しゃべる なまごみ)にしたWW (2022年5月13日 19時) (レス) id: 52c0e09012 (このIDを非表示/違反報告)
ラト - え?まって十三話のやつ、冨岡さん...かっこいいかよッ!!!((←そこじゃないだろ))私悪女の名前“琉涅”(るね)にしたけど途中から自分でもなんて読むのかわからんくなったww (2020年10月31日 20時) (レス) id: 8c4c38e0a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろりお | 作成日時:2020年2月1日 12時