第六話 ページ7
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今日の私の予定は、五件の任務の後、その近辺の夜間の見回り。
今日の任務は、煉獄さんとの合同任務だった。
その煉獄さんが来れなくなったということは、必然的に私の任務が他の誰かに行くか、先延ばしになるわけだ。
私はどうしても任務にも見回りにも行きたい。
じゃないと、今日なら救える命が明日には救えないかもしれないから。
『御館様のとこ行くかな』
隊服を来て、藍色の刀を腰にさし、その上に愛用の羽織りを着る。
薄緑のグラデーションになっていて、以前しのぶちゃんにもらったものだ。
一度屋敷を出れば、次にいつ戻るかは分からない。
明日かもしれないし、もう二度と帰れないかもしれない。
だから
私は鍵を閉めない
まぁ、閉めれないと言った方が正しいんだけどね
「
今から向かう旨を書いた文を、私の鎹鴉の足につけて飛ばした。
私の屋敷から御館様の屋敷までは半刻ほど。
少し早足で向かった。
*
『御館様、急な訪問お受け頂きありがとうございます』
「いいんだよ。相談があるんだね?」
『相談というか交渉といいますか…』
言ってごらん、と御館様に促されて言葉を紡ぐ
『他の柱に待機令を出されたのですが、私は任務に参りたいのです。』
『どうか、任務に行くことを許していただきたい』
その場に手をついて、頭を下げると、御館様が私の頭に手を置くのがわかった。
「頭をあげなさい、A。君にここまで頼まれてしまえば断ることは出来ないね」
『…っ、いいんですか?』
勢いよく顔を上げる私に、御館様は微笑んだ
「ただし、隊員を一人連れて行くこと。」
こちらで手配するから、と仰ってくれた御館様にもう一度お礼を言って私は屋敷を後にした。
任務地の手前の村で、今夜の合同任務の相手を待つ。
鴨丸によると相手の名前は、ゆかさん。
私が柱になってからは、柱以外との合同任務は数少ない
少し、ドキドキする……
実は、私という柱の存在は公にされていない。
非戦闘員の私なんかが、柱にいること自体珍しいこと。
周りの視線が怖くて、柱に就任する際の条件として、御館様に階級を隠して貰えるよう頼んだのだ。
「…あんたが魁咲A?」
『あ、そうです。今日はよろしくお願いします』
…ちょっとイメージと違ったけど
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廣岡唯 - みさにしましたよ (11月15日 14時) (レス) @page15 id: 4e412208c6 (このIDを非表示/違反報告)
漓流芭 - 悪女を 無粋実(ぶすみ)にしました WW草越えて土WW (7月11日 0時) (レス) @page50 id: 7a2db06ea4 (このIDを非表示/違反報告)
悠 - 私、悪女の名前「悠魔(ゆうま)にしました!でもなんかこの名前嫌だったので変えました〜 (2022年8月10日 10時) (レス) @page4 id: 4fd94a1d21 (このIDを非表示/違反報告)
リータ一 - 悪女の名前を饒舌留 生五味(しゃべる なまごみ)にしたWW (2022年5月13日 19時) (レス) id: 52c0e09012 (このIDを非表示/違反報告)
ラト - え?まって十三話のやつ、冨岡さん...かっこいいかよッ!!!((←そこじゃないだろ))私悪女の名前“琉涅”(るね)にしたけど途中から自分でもなんて読むのかわからんくなったww (2020年10月31日 20時) (レス) id: 8c4c38e0a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろりお | 作成日時:2020年2月1日 12時