第四十話 ページ41
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「気にすんな。逆成長期だ」
『んなのあってたまるか』
「誤差の範囲だろォ」
『13cmが誤差だと思える頭が羨ましい』
「テメェ……ぶっ殺す…」
屋敷の柱で背を測ってみたところ、なんと13cmも縮んでいたのだ。
152cmから139cmだよ?
ほんと、嫌になる。
「原因分かってんのかァ?」
『まぁ…心当たりはありますけど』
「…大変だな、お前も」
三人で話しながら他の柱が待機する場所へと向かう。
(主に私のせいで)重たい空気が流れていた。
「A」
『皆さんお揃いですね…任務はないんですか?』
部屋に入ってすぐ、みんなが私に視線を向けた。
蝶屋敷とは違って、長方形の机を囲んで座っていた。
……一応確認するけどここ私の家だよね??
「不死川以外非番だ…久しいな…A」
『お久しぶりです、悲鳴嶼さん。じゃあ不死川さんは帰るんですね』
「まだ日は上にあんだろォ」
そう言いながら、空いていた机の傍に腰を下ろした。
私も、空いていた無一郎と煉獄さんの隣に座ることにする。
……なんか煉獄さんほかほかしてない?
今冬だから丁度いいんだけどさ
あれ、私の熱のせいかな
まぁいいや
『話が、あるんです。今皆いるから』
そういうと、みんなが僅かに頷いた。
『私はまだ柱を辞めれません。皆が何を言っても。』
まぁ、御館様に言われてしまったら辞めざるを得ないけど、と付け足して皆を見れば
やや呆れた顔をされた。
なぜ。
「やっぱり誤解してますね」
「誤解してるな」
『ふぁ?』
何を言っているか分からなくて、変な声が漏れる。
「あなたに柱を辞めてもらっては困ります。私たちも、鬼殺隊も」
『え、でもだって、この前…』
「あの時は日天の話をしていたのだ!!」
「Aちゃんの悪い噂を流してたの、叶美ちゃんじゃないかっていう話をしてたの…。」
そう、だったんだ…
『なんか、ごめん。変な勘違いしちゃって…』
勝手に盗み聞きして、早とちりして皆を避けるとか……
やばい、考えただけで恥ずかしくなってきた。
「元々勘違いさせるようなことを言ったのは私たちですし…。それにトドメを刺したのは伊黒さんと不死川さんですよ」
「……悪かったなァ」
「勝手な勘違いをしておいて俺たちを避けたのは許し難いことだからな」
珍しく謝った不死川さんと、ネチネチの伊黒さん
日常が帰ってきた気がした
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廣岡唯 - みさにしましたよ (11月15日 14時) (レス) @page15 id: 4e412208c6 (このIDを非表示/違反報告)
漓流芭 - 悪女を 無粋実(ぶすみ)にしました WW草越えて土WW (7月11日 0時) (レス) @page50 id: 7a2db06ea4 (このIDを非表示/違反報告)
悠 - 私、悪女の名前「悠魔(ゆうま)にしました!でもなんかこの名前嫌だったので変えました〜 (2022年8月10日 10時) (レス) @page4 id: 4fd94a1d21 (このIDを非表示/違反報告)
リータ一 - 悪女の名前を饒舌留 生五味(しゃべる なまごみ)にしたWW (2022年5月13日 19時) (レス) id: 52c0e09012 (このIDを非表示/違反報告)
ラト - え?まって十三話のやつ、冨岡さん...かっこいいかよッ!!!((←そこじゃないだろ))私悪女の名前“琉涅”(るね)にしたけど途中から自分でもなんて読むのかわからんくなったww (2020年10月31日 20時) (レス) id: 8c4c38e0a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろりお | 作成日時:2020年2月1日 12時