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第三十九話 ページ40





目が覚めると、見慣れた天井だった。



あれ、私いつ帰ってきたっけ…


柱合会議の帰り…から記憶が無い。



「起きたかよォ」



『…っ、不死川さ、ん』


急に声をかけられて、隣を見れば不死川さんが胡座をかいて座っていた。



驚いて起き上がれば、額に乗っていた手ぬぐいが落ちる。


手ぬぐい?なんで…



片手に手ぬぐいを持ち、数秒固まっていると、不死川さんが私の頭を押して倒した。


ちょ、傷だらけの整った顔が真上にあるんですけど。


凄い見下されてる感あるー



「テメェ熱あんだろォが。大人しく寝てやがれェ」


そう言いながら、私の手から手ぬぐいを奪ってもう一度額の上に乗せた。


『熱?』


言われてみれば、身体は熱いし、頭は痛い。


多分、私帰る途中で倒れたんだ…


あれ?


ここに不死川さんがいるということは


もしかして、運んでくれたのかな





「言っとくがァ、俺は運んでねェからなァ」



『心読まないでください』


「テメェが分かりやすいんだよッ!」



…不甲斐なし。


じゃあ一体誰が?



不死川さんに聞こうか迷っていれば、スパッ、と音がして勢いよく襖が開いた。



「っ、てめぇ不死川!!抜け駆けしてんじゃねえよ!!」




秒のような速さで宇髄さんが私の上にいた不死川さんを押し退けた。


今更だけど、私不死川さんに押し倒されてる感じだったのね?もしかして




「熱は下がったのか?」


『下がった』


堂々と嘘を吐く私を、不死川さんがジト目で見てきたがこの際無視だ。無視無視。



多分、不死川さんと宇髄さんがいるんだから他の人もいるんだろうな……


柱合会議の時も、ずっと視線を感じたし



…話し合わなきゃいけない。

私はまだ柱を辞める訳にはいかないし、日天さんに少し仕返しをしたい。



『みんな、いるんでしょ?』


私は立ち上がって、二人に声をかける。


「…行くか」



座っていた二人が立ち上がって、先に部屋を出ていこうとした。


その時、

……嘘、でしょ



気づいてしまった


「どうしたァ、A」


だぼだぼになってしまっている隊服に。




もともとあったけど、さらに広がってしまった身長差に。




『私、また小さくなってない?』



『…それとも、二人の身長が伸びた?』





私の問いに、二人は固まって


沈黙が私たちを包んだ

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作品ジャンル:アニメ
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廣岡唯 - みさにしましたよ (11月15日 14時) (レス) @page15 id: 4e412208c6 (このIDを非表示/違反報告)
漓流芭 - 悪女を 無粋実(ぶすみ)にしました WW草越えて土WW (7月11日 0時) (レス) @page50 id: 7a2db06ea4 (このIDを非表示/違反報告)
- 私、悪女の名前「悠魔(ゆうま)にしました!でもなんかこの名前嫌だったので変えました〜 (2022年8月10日 10時) (レス) @page4 id: 4fd94a1d21 (このIDを非表示/違反報告)
リータ一 - 悪女の名前を饒舌留 生五味(しゃべる なまごみ)にしたWW (2022年5月13日 19時) (レス) id: 52c0e09012 (このIDを非表示/違反報告)
ラト - え?まって十三話のやつ、冨岡さん...かっこいいかよッ!!!((←そこじゃないだろ))私悪女の名前“琉涅”(るね)にしたけど途中から自分でもなんて読むのかわからんくなったww (2020年10月31日 20時) (レス) id: 8c4c38e0a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろりお | 作成日時:2020年2月1日 12時

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