第三十一話 ページ32
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「遅いね、A」
「胡蝶と日天も来てねェじゃねえかよォ」
皆さんどうも、魁咲Aです。
現在私、柱が集まっている隣室で待機しております。
私は昨日と今日、久しぶりの休暇ということもあり、誰よりも早く本部に到着した。
御館様に一足先に御挨拶をし、今までの非礼をを詫びた。
私が御館様への報告で屋敷を訪れなくなってから、一月半余り経っていたから。
でも、そんな私にも御館様は変わらずお優しかった。
「Aが良ければ柱合会議にも出て欲しいけどね、無理はしないでおくれ」
そう言われてしまったら、出ない訳には行かないでしょ?
でもやっぱり、他のみんなに会いずらいのも事実。
だから、とりあえず柱が揃うまではここにいさせてもらおう……
と思っていたんだけど、どうやらしのぶちゃんが到着したらしく、残りは私と叶美ちゃん。
どうしよう、そろそろ会議が始まる時間だ
行こうかどうか迷っていると、急に襖が開いて私の身体を押し出された。
『うわっ』
女らしからぬ声を出して、飛び出た先は九人の柱の前。
「 「…Aっ!!」 」
嘘だろおい
まだ心の準備が!!
固まるみんなを他所に、私は押し出した犯人を見遣る。
そこには悪戯に微笑む、(多分)くいな様と(多分)かなた様の姿があった。
御館様の御息女はみんな似てて分からない正直。
髪飾りで判別してるようなものだよね
多分、くいな様が襖を開けてかなた様が私を押し出した。
なんだよその連携は!!
と一人怒っていれば、後ろから腕が伸びてきた。
『助け…t…』
その腕は私の脇下に入れて、すっと持ち上げられた。
助けを求めてくいな様、かなた様に手を伸ばしたら、すごい笑顔で襖を閉められた。
…閉められた。
まじ
「相変わらず軽いなお前」
『ちょ、宇髄さん!!』
私なんかが暴れても、高身長筋肉イケメンには勝てないんだけど。
精一杯に暴れてみせた。
そしたら、いつかのように九人の真ん中に落とされる。
誰も何も言わないし、無言の時間が過ぎた。
何を言われるか気が気でじゃなくて
このまま柱の追放を言い渡されたらどうしよう…
それ以外考えられなかった。
はやく御館様いらっしゃらないかな早く、早く…
ひたすらそう願っていると、
「御館様の御成です」
との声がかかった。
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廣岡唯 - みさにしましたよ (11月15日 14時) (レス) @page15 id: 4e412208c6 (このIDを非表示/違反報告)
漓流芭 - 悪女を 無粋実(ぶすみ)にしました WW草越えて土WW (7月11日 0時) (レス) @page50 id: 7a2db06ea4 (このIDを非表示/違反報告)
悠 - 私、悪女の名前「悠魔(ゆうま)にしました!でもなんかこの名前嫌だったので変えました〜 (2022年8月10日 10時) (レス) @page4 id: 4fd94a1d21 (このIDを非表示/違反報告)
リータ一 - 悪女の名前を饒舌留 生五味(しゃべる なまごみ)にしたWW (2022年5月13日 19時) (レス) id: 52c0e09012 (このIDを非表示/違反報告)
ラト - え?まって十三話のやつ、冨岡さん...かっこいいかよッ!!!((←そこじゃないだろ))私悪女の名前“琉涅”(るね)にしたけど途中から自分でもなんて読むのかわからんくなったww (2020年10月31日 20時) (レス) id: 8c4c38e0a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろりお | 作成日時:2020年2月1日 12時