[鬼滅の刃] 柱が私に甘すぎる

第三話 ページ4

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『御館様、参りました』

「Aかい？入っておいで」



部屋の奥に座る御館様の正面に、少し離れて座る。



「いつもすまないね。Aにはいつも無理をさせている」



『御館様のお役に立てることが出来るのならば、全く無理ではありません。』



戦いに出ることすら出来ず、頭しか取り柄のない私を拾ってくださったのは御館様だ。


私が心より尊敬する、命よりも大切な御方。



それから少し、これからのことについて話した。



私の仕事は主に見回り

他には、鬼がいる場所へと赴いて情報収集、更には他の剣士と共に鬼殺に向かい、鬼の情報を提供しながら援護すること。



柱の中で唯一私だけ担当地区が決まっていないので、彼方此方回って鬼を探すのが見回りの仕事。


鬼の姿を見れれば万々歳
鬼の強さとかが分かるから。


それを報告書にまとめて御館様へ持ち帰る。
そしてどこにどの隊士を派遣するか相談するのだ。


私は雑魚鬼とですら戦えないから、こういう仕事しか出来ない



『御館様、一つお願いがあるのですが…』

「なんだい？言ってごらん」




『そろそろ、私一人で任務に行ってもよろしいでしょうか』



自分が弱すぎるのは自覚してるけど、だからってほぼ毎回他の任務で忙しい柱との合同任務はいや。

私のせいで、柱の時間を使ってしまって、助けられる命を助けられないことが嫌なんだ。


「…Aの気持ちも分かるんだけどね、他のみんなの気持ちも分かるんだ。」


『私一人でもできる任務です。どうか…ご検討の程よろしくお願い致します』



それだけ言うと、そそくさと私は退出の準備をする。


何か言われる前に…


「A」


って思ったけど…ちょっと遅かった


「他の柱に交渉しておいで。皆の意見を私は尊重するよ」



『…御意』


御館様は私に残酷な言葉をお残しになった。



あのわがまま柱たちが！


私の意見を！


聞き入れてくれるわけないだろ！！


……なんか、頭が痛くなってきた

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