[鬼滅の刃] 柱が私に甘すぎる

第十三話 ページ14

’




『しのぶちゃん少々お力が強いのではありませんか？？』



みしみしと引っ張られて連れてかれた先は、柱合会議のある御館様の御屋敷。


「逃げないでくれるなら離してもいいですよ」


『逃ゲマセン』



少しジト目で見られたが、手繋ぎに変えてくれた。



私にはお姉ちゃんも妹もいないからさ


しのぶちゃんも蜜璃ちゃんもお姉ちゃんみたいな感じで暖かい





でも……




「皆さーん、主役の到着ですよ」



少々皆さんのお顔が怖いのは気の所為でしょうか…









「A、正座」



『いや、あの…』


「正座」


『はい…』



聞いてください皆さん




私の目の前には、柱九人が仁王立ちしております。




「何か言うことはありますか？」



『…ご心配をかけたことは本当に申し訳ないと思っているんですけど…』



「「けど？」」


後輩たちが柱怖いって言う理由がわかる



ほんとに怖い。


伊黒さんとしのぶちゃんでハモるのやめてくれ(切実に)



でもさ、



『私は任務に行ったことは悪いと思ってませんからね！御館様にも許可は頂いてましたし、任務も遂行しましたし』



そうは言ってみると、



「うむ！いい心掛けだ！」


煉獄さんがそう頷いてくれた。


「煉獄さん、そんなことを言ったらAがまた一人で任務に行きますよ？」





「そうなったら拘束してしまえばいいことだ！」


『待って私の拒否権は？』



「あるわけないだろう愚図め」




『蜜璃ちゃん助けて伊黒さんが怖い！！』





思ったよりもみんな怒っていなかった。



「テメェの弱さが証明されたなァ」


『傷だらけなのお揃いだね不死川さん』


「死ね」



みんなの当たりが強いのも、心配の裏返し



「私は許してませんけどね、A」


だから、笑顔でしのぶちゃんがほっぺを引っ張ってくるのもそうだと思う。



いや、思いたいな？





『いひゃいれす、ひのぶひゃん』



「少しは反省してください」


むにーっと、引っ張り続けられるほっぺ。


手加減してくれてるんだろうけど、ちょっと痛い



「ぷはっ！その顔傑作だな！」


「いつもに増して可愛くないね」


「…無事で何より」




……音柱と霞柱禿げればいいと思う。







「その辺にしてあげなさい、しのぶ」

第十四話→←第十二話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す