第十二話 ページ13
’
私が目覚めて一週間
私は蝶屋敷での療養期間となり、御館様に待機令を出されてしまった。
私が目覚めるまでの間、柱のみんなは蝶屋敷に常に居てくれたらしい。
もちろん任務には行くけど、必ず蝶屋敷に戻ってくる、そんな日々を送っていたとアオイちゃんにきいた。
だから私が起きた時も、四人の柱がいてくれたのだ。
傷は寝ている間にしっかり塞がっていて、輸血をしてもらったので貧血の心配もないらしい。
しかし、暇だ
することがなくて、隠の方に私の書類仕事を持ってきてもらってやっていた。
でもさ、たまたま通りかかったすみちゃんに見つかったの
そしたら、数分後には任務に出てたはずのしのぶちゃんがすごい笑顔で戻ってきてね
書類没収してった
「絶 対 安 静。いいですね?」
それからは、常に私の傍にはアオイちゃん、すみなほきよちゃん、カナヲちゃんがいるようになった。
『暇、暇なの。ねぇ、カナヲちゃん一緒に訓練したい』
蝶屋敷からは出るなと言われているので、中ならいいのかと思った私。
いつも訓練しているカナヲちゃんに、私も混ぜてと言ってみたのだ。
カナヲちゃんはにこにこ笑うばかりで、イエスかノーか分からない。
でも私だって強くなりたいしさ?
だから、コインを投げようとしたカナヲちゃんからコインを取って半強制的に外へ連れ出した。
「A様、もう動いて大丈夫なんですか?」
外で洗濯物を干していたアオイちゃんに、見つかった。
コソッと出てきたつもりなんだけどなー。
『大丈夫でしょ多分』
カナヲちゃんは蝶々と戯れているので、アオイちゃんに訓練のことを話してみたところ、
「…ですが、訓練よりもすることがあるのでは?」
そう言われた。
『え。』
書類仕事は取り上げられちゃったし、蝶屋敷の外へは出られない。
なんかあったっけ
「…もしかして忘れていませんよね?」
『え、いや〜まさか、そんな、ね?』
必死に記憶を思い返すが、全く思い出せない。
そんな私に呆れたようにアオイちゃんは言う。
「昨日、しのぶ様に本日臨時の柱合会議があると言われてませんでした?」
『……忘れてた。ごめん二人とも』
私は逃げ出す準備をしに、病室へと戻った。
否、戻ろうとした。
「A、準備は出来ましたか?」
私の腕を掴んで、にっこりと笑うしのぶちゃん
その細い腕のどこにこんな力があるんですかね???
2765人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
廣岡唯 - みさにしましたよ (11月15日 14時) (レス) @page15 id: 4e412208c6 (このIDを非表示/違反報告)
漓流芭 - 悪女を 無粋実(ぶすみ)にしました WW草越えて土WW (7月11日 0時) (レス) @page50 id: 7a2db06ea4 (このIDを非表示/違反報告)
悠 - 私、悪女の名前「悠魔(ゆうま)にしました!でもなんかこの名前嫌だったので変えました〜 (2022年8月10日 10時) (レス) @page4 id: 4fd94a1d21 (このIDを非表示/違反報告)
リータ一 - 悪女の名前を饒舌留 生五味(しゃべる なまごみ)にしたWW (2022年5月13日 19時) (レス) id: 52c0e09012 (このIDを非表示/違反報告)
ラト - え?まって十三話のやつ、冨岡さん...かっこいいかよッ!!!((←そこじゃないだろ))私悪女の名前“琉涅”(るね)にしたけど途中から自分でもなんて読むのかわからんくなったww (2020年10月31日 20時) (レス) id: 8c4c38e0a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ろりお | 作成日時:2020年2月1日 12時