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第十話 ページ11





「いつまで寝てんだァてめェ」



息苦しさに目を覚ますと、不死川さんが私の首を掴んで持ち上げていた。


『な、ん…』


脳に酸素が回らなくなって、震える手で不死川さんの手を掴む


が、それもすぐに叩き落とされた。


「あァ?てめェを始末するよう言われてんだよォ、御館様に」



……え



回らない頭で、私が今から死ぬ、ということは理解出来た。


あぁ、そっか


私はみんなの命令に従わず、後輩に怪我を負わせた挙句、煉獄さんとしのぶちゃん、無一郎に助けられたんだ。



柱として、みっともない


死んで、償うのが当たり前か



そう理解して、私は不死川さんが首を絞めるのを他人事のように見ていた。







何故か、目が覚めた



周りを見渡せば、そこは産屋敷邸の庭だった



私はもう、死んだんじゃないのかな


理解できないまま、私はその場に立ち上がる。


不思議と、傷は痛まなかった。



「あら、起きたんですか」


『しのぶちゃ……』


後ろから声をかけられて振り向けば、全く笑みを浮かべていないしのぶちゃんの姿が目に入った。


「なんでまだ生きてるんでしょうか。あなたのせいで何人の方が亡くなったと思ってるんですか??」



「…可哀想な子だ、すぐに楽にしてあげよう」


後ろを向けば、さっきはいなかった悲鳴嶼さんの姿が



「派手に首を斬ってやるぜ?地味なんだから最後くらい派手にな!!!」



「そんなことをしたらお庭が汚れちゃうわ…!」



「地味な奴は地味に絞首でいいだろう」


「なんでもいいけど早くしようよ。顔も見たくない」


「よもや!人を傷つけるものに慈悲は必要ない!!!」


「……」




「役立たずのAちゃんなんていらないんだよ〜?」




気づけば柱全員に囲まれていて


みんなの言葉が頭の中で反復する

「役立たず」


その声はどんどん大きくなって





「忌み子」

「疫病神」





「早く、消えてよ」



いくつもの手が私に向かって伸びてきて、反射的に目を閉じる


首に、冷たいものがあたった









『いやだ…っ!!!』


ばっ、と体を起こし、ぎゅっと目をつぶっていたのを、そっと開ける



『…はっ…はぁ、はぁ、…あ、れ…』


目の前に広がるのは見慣れた病室。




思わず、首に手をやるがもちろん痛くも何も無い。



夢、だったのかな…




身体中の傷には丁寧に包帯が巻かれていて、それをそっと手で撫でた。

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作品ジャンル:アニメ
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廣岡唯 - みさにしましたよ (11月15日 14時) (レス) @page15 id: 4e412208c6 (このIDを非表示/違反報告)
漓流芭 - 悪女を 無粋実(ぶすみ)にしました WW草越えて土WW (7月11日 0時) (レス) @page50 id: 7a2db06ea4 (このIDを非表示/違反報告)
- 私、悪女の名前「悠魔(ゆうま)にしました!でもなんかこの名前嫌だったので変えました〜 (2022年8月10日 10時) (レス) @page4 id: 4fd94a1d21 (このIDを非表示/違反報告)
リータ一 - 悪女の名前を饒舌留 生五味(しゃべる なまごみ)にしたWW (2022年5月13日 19時) (レス) id: 52c0e09012 (このIDを非表示/違反報告)
ラト - え?まって十三話のやつ、冨岡さん...かっこいいかよッ!!!((←そこじゃないだろ))私悪女の名前“琉涅”(るね)にしたけど途中から自分でもなんて読むのかわからんくなったww (2020年10月31日 20時) (レス) id: 8c4c38e0a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろりお | 作成日時:2020年2月1日 12時

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