▼６巻５３話「サバガシラ１」 ページ44
ゾロとの闘いを終え、その場を後にしたミホーク。
後に残ったクリーク一味は、懲りずに海上レストラン”バラティエ”を狙っていた。
「何故、そこまであの船を狙うんですか？」
「あのマヌケな風貌の船を見れば、グランドラインの海賊共は油断して、確実な騙し討ちが出来るからだよ」
と、クリークはほくそ笑む。
そしてまた艦隊を組み直しグランドラインへ向かうと。
「でも、グランドラインに入れば、また奴のような強者に殺されちまいますぜ！」
と尻込みする手下達。
だが、クリークは
「あんなモン”悪魔の実の能力”に決まってんだろうが！！！」
と言い、さらに
「赫足のゼフはな……1年間もそこで航海を続けてんだ。化け物共の対抗処置は記されてるはずだ！」
そう手下達に説く。
この言葉に色めく手下達は、歓声を上げる。
「うりゃぁぁあ！」
ルフィはその海賊達の中に飛び込んでいった。
そして
「ゴムゴムの大鎌」
で、敵をなぎ倒す。
さらに店のコック”パティ”と”カルネ”は、店の頭部
に移り、バラティエ海戦兵器”サバガシラ１号”と言うものにに乗り込んだ。
その兵器は一見、金魚のような姿の小型船(足漕ぎ)だが、一気に加速。
「突っ込めえ！！」
海賊達の目の前に突撃し、砲撃の嵐をぶちかます。
次にバラティエ本体の”ヒレ”が開く。
店内を荒らされないように、店の周囲に足場が出来たのだ。
「足場だ！！」
「てめてら行け！！」
足場で待ち構えるコックに襲い掛かる海賊達。
そして”サバガシラ１号”は、クリークに突撃する。
しかし、
「んなのが隠し技か？」
クリークは片手で難なく”サバガシラ１号”を止め、店に投げ飛ばした。
店にぶつかる。そう誰もが思った……
だが間一髪、宙に舞う”サバガシラ１号”を、サンジが蹴り落とした。
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作者名：白兎P | 作成日時：2018年3月31日 10時
