▼６巻５２話「誓い」 ページ42
大剣豪ミホークに戦いを挑んだゾロだが、その力の差は大きすぎた。
あまりにも遠いその存在にも背を向けることなく挑んだゾロ。最後は両手を広げ、正面からミホークの剣を受けた。
「生き急ぐな…！！若き力よ…！！！」
斬られるゾロを目の当たりにし、ルフィはミホークに殴りかかる。
だが、難なくかわすミホーク。
「若き剣士の仲間か貴様らもまた、よくぞ見届けた…！！！安心しろあの男はまだ生かしてある」
「ミホーク！！私と…私と戦え！」
Aはミホークに正面から戦いを挑んだ。
その内に、海に落ちたゾロは、ヨサクとジョニーに引き上げられ、息を吹き返した
「お主、剣士ではないな？……なぜ、剣士と戦う」
「……武器と素手…それは2対1と戦うも同然。私は常に不平等と戦いたいの」
「そうか……よかろう！」
そう言われたAは即座に蹴りにかかる。
しかし、どれも止められてしまった。
「……ゾロの分だと怒られる……これは、ヨサクとジョニーとルフィの分だ」
そう言いながらAは何度もミホークに殴りにかかる。しかし、
「Aちゃん、あのミホークと互角に戦ってやがる！！」
「いや違えよ！……Aが押されてる！」
そう、Aは小刀の刃が原因で足や手には切り傷だらけだった。しかし、ミホークは無傷。明らかにAが不利だった。
「少女よ。お主は何故にそこまで戦う。」
「私は、将来の海賊王 ルフィが栄光を持てるようにするため……私は海賊王のために戦う！」
そこでミホークはあることに気が付く。
「……お主、その足首の跡……まさか」
「黙れ！！」
Aはそうして渾身の蹴りを食らわした。
ミホークはそれでも小刀で受け止める。
「赤い髪……金の目……それに、足首の跡……お前は人生に___社会に絶望はしないのか」
「しない。私はルフィやゾロ、ウソップ…ルフィが仲間と言った人達さえいればそれでいい。」
そう言って息を整えるA。
ミホークはフッと微笑み黒剣を抜く。
「……強き少女よ。お主は私の剣に勝てるのか？お主の力は負けるほど軟弱ではないだろう。」
「私は負けない！……私は全ての戦いに負けは存在しない！！負けてもそれを踏み台にするからこそ強くなる！！」
「強きものだ」
ミホークは黒剣をAに向けて放った。
Aは手でその刃を抑えた。
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作者名：白兎P | 作成日時：2018年3月31日 10時
