▼６巻４５話「嵐前」 ページ33
海上レストラン”バラティエ”で門前払いを喰らった
海賊クリーク一味の手下は、空腹で店の前で倒れていたところを、店の副料理長”サンジ”に助けられた。
店に黙って食事を差し出したのだ。
「っぐ、クソうめえ！！」
サンジの作った食事を食べ、涙する海賊。
そんなサンジを見て、ルフィは声をかけた。
「おい、コック！！お前、仲間になってくれよ！！」
ルフィはサンジに自分の海賊船のコックになってくれと願い出るが、サンジは
「店で働かなきゃいけねェ理由がある」
と断った。
しかし、
「お前が断ることを断る！！」
と、駄々をこねるルフィ。
「お前……海賊なのか？」
ルフィが海賊だと知ったクリーク海賊団の”ギン”は、ルフィに海賊である”目的”を尋ねた。
「グランドラインでワンピースを目指す！」
だが、ギンは忠告する。
「グランドラインだけはやめときな」
頭を抱えて震え始めるギン。
「じゃあな、コック……助かった」
彼はサンジに礼を言って去ろうとする。そこへ
「……お前らは海賊か」
「？ああ」
「……俺も若い頃は海賊だった」
「？！」
元海賊船のコックだったと言うオーナーゼフが現れ、彼らを睨んでいた。
「……サンジ、お前はこいつにメシをやったのか？」
サンジが食事を与えたことに気付くが、サンジは食器を海へ投げ入れる。
「怒られる理由と証拠がねぇ」
と、言い訳をした。
ギンは深々と頭を下げ、店を後にした。
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さて、ルフィは店の厨房にいた。
海賊業を一時休業し、”雑用ただ働き”として。
「ルフィ……私も入れって言われた」
「よし！一緒にやるか！！」
Aも入ってくるが……実は何も言われていなかった。ルフィが心配で嘘をついて入ったのだ。
「？これ……すぐに割れる」
「おいガキ！てめえ、力強すぎだ！！」
「あ」
「麦わら！落としてんじゃねえよ！！」
と、言うふうに2人は皿を扱うのに向いておらず、完全に店の皿を減らしていた。
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作者名：白兎P | 作成日時：2018年3月31日 10時
