▼３巻２５話「ウソ８００」 ページ4
病弱な少女、カヤの前で壮大な冒険話を語り、彼女を元気付けていたウソップ。
”お嬢様に近づくな”と言い、彼の海賊である父親を
罵った執事”クラハドール”を渾身の力で殴った。
「お前は海賊の血を引いてる！お前がカヤ様に近付いたのも財産目当てだろう！！」
海賊の血を引くウソップを野蛮だと罵り、さらに財産目当てにカヤに近づいていると責めるクラハドール。
さらに殴りかかろうとするウソップだったが、カヤに
「暴力はやめて！」
と止められ、拳を引いた。
そこに、クラハドールが銃を持って
「貴様らがさっさと立ち去らないから撃たせてもらう！」
二度と屋敷に近づくな、と言いながらもクラハドールは銃をこちらに撃ってきた。
「っぐ！！」
『お前ら！乗れ！』
Aに全員ぎゅうぎゅうだが、何とか乗って立ち去った。
__________
彼らが去った後、カヤは塞ぎ込んでいた。食事も摂らないカヤを心配するクラハドールは、カヤのベッドの脇に腰をかけ、彼女に語りかけた。
「カヤ様……私は元々、ある船で働いていました……だけど、ミスを犯して下ろされてしまったのです。」
カヤは塞ぎこみながらも静かに話を聞いていた。
「私は職を失い、路頭に迷っていました……その時、カヤ様のお父様によって救われたのです。」
評判の悪いウソップと付き合うことで、カヤの身に何かあっては亡くなったご主人に顔向けできない。そう話したのだった。
_____
一方、海岸では、ウソップが一人、海を眺めていた。
突然そこへ現れたルフィは、ウソップに聞く。
「”ヤソップ”だろ、お前の父ちゃん」
ウソップの父、ヤソップは”赤髪のシャンクス”の船の一員だったのだ。
ウソップは、まさか自分の父親が、あの”大海賊”の船に乗っているという事実に驚いていた。
「ヤソップはな！射撃の名人だったんだ！」
遠くの的をいとも容易く打ち抜くほどの名手で、男気のある立派な海賊だとルフィは語った。
「そうだ！！ルフィの言う通りだ。……なのに、あの執事め」
ウソップは偉大な父親をバカにしたクラハドールへの怒りを口にする。ルフィも同調する。
「……？！」
「ぶべら！」
ルフィたちの眼前に飛び込んできたのは、例の執事クラハドールだった。
海岸で彼と謎の催眠術師と二人で話している声が
聞こえてきたのだ。
「それで…計画の準備は出来ているんだろうな？」
「もちろんだいつでもイケるぜ、”お嬢様暗殺計画”」
▼３巻２６話「キャプテン・クロの一計」→←▼３巻２４話 ��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 29人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白兎P | 作成日時：2018年3月31日 10時
