▼４巻３３話「音無き男」 ページ17
ニャーバン・兄弟の猛攻に一刀流で苦戦していたゾロ。
突然、優先だった海賊達が突然怯えだした。
キャプテン・クロが現れ、怒りを爆発させたのだ。
思わぬ強敵を相手にしていたと言い訳をするジャンゴに対し
「てめェらの軟弱さは計算外だ」
と答えるクロ。
怯えていたニャーバン・兄弟だったが、”軟弱”と言う言葉に反応する。
2人は
「黙って殺されるくらいなら殺してやる！！！」
そう叫んで飛び掛った。
だが、彼らが切り裂いたのは
「手応えがねえ……？！」
クロが持っていた鞄のみだった。
クロはその鞄から取り出した長い刃を両手の指に付け、音も無く彼らの背後に立っていた。
「っ！！」
彼らが急いで背後を振り返ると、すでにそこにクロはいない。
「あいつはどこへ行った！！」
突如後ろから現れ、彼らの肩を抱え込み、指にはめた刃を突きつけた。
「俺の抜き足は誰にも聞くことが出来ない技。貴様らなんぞがかなう訳がない。」
彼の”抜き足”は無音の移動術。
暗殺者50人を集めても気配を感じる間もなく殺されるという。
「ふう……」
”温厚”になったというキャプテン・クロは、彼らに
言った。
「５分やろう。５分でこの場を片付けられねェようならてめェら一人残らず、おれの手で殺してやる」
その一言できニャーバン・兄弟はゾロに狙いを定めた。
「くそ！分が悪い！！」
一刀流では分が悪いゾロ。
すかさずナミが刀をゾロに向かって蹴り飛ばした
「蹴り飛ばしてんじゃねえ！！……助かった！」
「刀３本使っても同じだ！！」
と叫び襲い掛かってくるニャーバン・兄弟を
ゾロは三刀流の技「虎狩り！！」で一撃。
あれほど苦戦していた相手をいともたやすく倒して
見せたのだ。
だが、ブチはまだ生きていた。
そしてジャンゴの催眠でより強力にパワーアップした。その時に隙が出来たのでにナミが走り出す。
「ルフィ！！起きなさいよ！！」
眠っているルフィを、起こしに走ったのだ。
「こんのお！」
その踵で思いっきりルフィを踏みつけたナミ。
「ナミ！！危ねぇ！！」
だが、背後からジャンゴが放ったチャクラムが迫ってきたのだ。
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作者名：白兎P | 作成日時：2018年3月31日 10時
