▼４巻３０話「GREAT!!!」 ページ13
クラハドールことキャプテン・クロは、屋敷の前で一人待っていた。
「くそ……あいつらはまだなのか…予定が狂ってしまう。」
いつまで経ってもたどり着かない手下達に、痺れを
切らしたキャプテン・クロは、静かな怒りを湛え、
屋敷を後にする。
「あの野郎ども…モタモタしやがって…！！皆殺しだ…！！！」
北の海岸では、村へ攻め入ろうとした海賊達を、ルフィとゾロとAが蹴散らしていた。
「A！！何元に戻ってるのよ！！」
「もう時間切れた……」
Aは狼から少女の姿に戻っていた。
ジャンゴの声に起き上がる海賊達。
「相手が強ければ、こっちも強くなるまでだ…」
と、海賊達に催眠術をかけた。
「うおおおおお！！」
傷が癒え、崖を片腕でえぐるほどパワーアップした
海賊達が、一斉にルフィたちを襲ってくる。
しかし、ルフィの様子も可笑しい。
「うおおおお！！みなぎってきた！」
それを見ていたらしく、同じく催眠にかかっていた
恐ろしく強くなったルフィは、凶暴になった海賊達を「ゴムゴムのガトリング」で粉砕。
「A！！この武器も使え！！」
Aが体術だけで何とかしているのを見かねたウソップは、Aに海賊の刀と銃を投げて渡した。
「……？これなんだ」
「知らねえのかよ！！」
Aは刀と銃について知らなかった。
「それ」
Aは刀を砲丸投げのように投げた。
「おいてめえ！刀をそんな扱いしてんじゃねえ！！」
「？違うのか？」
その刀はものすごい力で飛んでいるため……
彼らの船に一直線。巨大な船首をもぎ取った。
「か、刀が……砲丸になってやがる……」
「この銃はどうやって使うのか……」
一同はまだ気付いていない。
Aが全く武器を使えない事を。
__________
「ぎゃああああ！！こっちに撃つな！」
「なにこれ……どこで弾が出てるんだ？」
相手が銃を使うのは構わない。だけど、自分で使えば……全く分からん。
「おいこら！！俺に撃つな！危うく死ぬとこじゃねえかよ！」
「……小さな弾が出てるだけだから死なない。」
「ダメだ……構造から教えねえと。」
ウソップは過去の自分に責めたい気持ちで一杯だった。何故、あいつに渡したんだと。
しかし、
「そのいきよ！敵が減ってるわ！！」
Aが撃つ弾は何故か的確に"人に"当たっていた。
それは無差別に。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 29人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白兎P | 作成日時：2018年3月31日 10時
