▼３巻２４話「偽れぬもの」 ページ2
ウソップ海賊団”の手下達、小さな３人の少年は、
”キャプテン・ウソップ”が海賊達に連れ込まれたと思われる食堂に乗り込んだ。
「キャプテンウソップ！！」
ウソップを助けに来た３人だが、彼の姿が見えないことに困惑する。
「キャプテン・ウソップをどこにやった！？」
「お前らのキャプテンならな…さっき、喰っちまった」
からかうゾロ。
泡を吹いて倒れる３人。
「あんた、子供相手にからかってんじゃないわよ」
「ゾロ……お前、ウソップを食えたのか？…やはり、お前は人間じゃない……」
「嘘を信じるんじゃねえよ！！」
ウソップは「時間」だと言って店を出たのだった。そして、彼は病弱な少女がいる屋敷へ、”ウソ”をつきに行ったのだ。
「キャプテンはとても立派なんですよ！」
「そうだ！キャプテンはその病弱な少女に嘘をついてまで励ましてるんだ！！」
少年達は、そんな彼を”立派”だと称え、胸を張った。
_______________
村の屋敷では、「ウソップに会いたい」と執事の
”クラハドール”に言う、屋敷の主”カヤ”の姿が
あった。
クラハドールは
「あんなホラ吹きなどと話してはいけません。あいつは村一番のホラ吹きなんですよ。」
村一番の大ボラ吹きなどと話してはいけないとカヤをたしなめる。
「いいですか？私はカヤ様のご両親からしっかりと守るように義務付けられたのです。」
彼は亡くなったカヤの両親から、しっかりとカヤを
守るように固く申し付けられていた。
「でも……」
ベッドの上で落胆する表情を見せるカヤ。
「では、失礼します。」
クラハドールが去った後
「おーい、カヤ！」
「っ！！ウソップさん！！」
窓の外からウソップの姿が現れた。
カヤは喜びのあまり叫んでしまうので
「しーっ！あの執事にバレるだろ」
「あ、すみませんっ」
2人はそう言いながらも笑顔だった。
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作者名：白兎P | 作成日時：2018年3月31日 10時
