【花沢類】俺には婚約者がいます【男主】

赤札 ページ6

『え、なんて？』



西「だーかーら！面白い女がいたんだって！」



朝、寝坊して学校に行くと何故か学校中がザワついていた。


理由を聞くに、珍しく女子生徒に赤札が貼られたみたいだ。



司「あの中産階級の女が俺様に向かって"カエルの大将"って言いやがったんだ！！！」


司がドンと壁を殴るとぽっかりと穴が空いた。


相当キレてんじゃん。



美「しかも、司のこと踏み潰した女友達庇ってんの！バカみてぇ！」



良い奴じゃん。



西「挙句の果てに赤札を貼った瞬間、庇った女友達に避けられてんの！」



美・西「極めつけには、俺たちに赤札貼って宣戦布告してきたの！！！！」



ヒーｯwと笑う2人に対し端にいる司は、こめかみに青筋を立てている。


え？赤札お前らに貼ったの？



『本当に面白い女じゃん。』



なんだか、お前らに似てるね。

なんて、口が裂けても言わないけど。



仲間捨てないところとか、強いやつに反抗するところとか



まあ、この学園の"絶対"に逆らってる時点で馬鹿なんだろうけど。





類「...何にせよ、今回もAは赤札に関わるなよ。」


類の言葉に他の3人も頷く。



『...分かってるよ。』


これは、皆の不器用なりの優しさだ。



1度、赤札を貼られたやつに優しくしたら惚れられたのか襲われた時があった。


そこから、4人は俺と赤札を遠ざけるようになった。




類「これでAは平穏に俺と一緒に居れるね。」


『？うん？』


キュッと後ろから類に抱きしめられる。


暖かくて眠くなりそう。


類「Aは誰にも渡さない。」



そんな、ボソッとした声は俺の耳には入らなかった。

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