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｢え、ご招待？ 毒島さんから？｣
｢おぉ。なんでも、お前に手料理を振る舞いたんだと｣
｢わぁ。嬉しい！｣
おら、行くぞ。と急かされる。
今日は休日ということもあり、仕事はおやすみ。が、遅くまで寝ている訳にも行かず、今日も事務所に出向いた。
最近はもう顔パスで入れ、舎弟さんは前には付かない。
気楽といえば気楽だが、これといって変化もない。
｢…ヤニ臭い｣
｢デブスのくせに生意気なんだよ｣
｢だって、入間さんの車はヤニの匂いしなかったし｣
｢…銃兎の車に乗ったのか、お前｣
｢え、うん。この前もその話したけど｣
いや、この人その時酔ってたから記憶にないのかも。
無言になった左馬刻の調子を伺うべくちらりとバックミラーを見る。
と、左馬刻もこちらを見ていて目が合ってしまった。
うへ、今めちゃくちゃ怖かった。さっと逸らす。
｢変更だ｣
｢何言ってるの？ 毒島さんがせっかく用意してくれたんじゃ｣
｢うっせぇ！ お前今度こそ横浜湾に沈めんぞ！｣
｢そんな横暴な…｣
私の話を無視して夕方の横浜を走る。
どこに向かっているのか。
何しに行くのか。
二人に連絡入れなくていいのか。
質問をしても答えはこない。ガン無視だ。
もうしょうがない。私は割り切って窓から見える景色を眺める。
ビュンビュンと景色が変わる。スピードの出しすぎだ。
｢左馬刻、そろそろ訳を話して。みなとみらいまで連れてきて何がしたいの｣
｢飯食うんだよ。文句あんのか？｣
｢無いって言ったら嘘になるけど｣
｢…この話は終いだ。着いたぞ｣
次第にゆるやかになるスピード。
停まったのは少しくらい、人通りの少ない場所。
ここで殺されても不思議ではないような雰囲気があった。
｢なんのお店なの？｣
｢中華に決まってんだろ｣
｢え、中華だったら中華街の方が｣
私の話を素通りし、左馬刻はガラッと店の扉を開けた。
何がしたいのかよく分からないが、私もそのまま彼の後ろについて店の中へと入っていった。
とりあえず言いたいことはただ一つ。
人の話を聞け。
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シルクル(プロフ) - あすひさん» 彼は不器用ながら彼女を護る男だ、というのが私の解釈なのでそう言って頂けると嬉しいです！ それを微笑ましげに見守る仲間たち、もこれからどんどん出していきますのでお付き合い下さい！ 素敵なコメントをありがとうございました！ (2019年1月18日 4時) (
レス) id: 53fd95a37d (このIDを非表示/違反報告)
あすひ - なんだろう、酷い言葉なはずなのにひとつひとつ愛を感じます…! マットリもこの小説も大好きなので更新頑張ってください！ (2019年1月14日 20時) (レス) id: 886f42f433 (このIDを非表示/違反報告)
シルクル(プロフ) - そらさん» 二つとも見て頂きありがとうございます！ そのようなお言葉が聞けるだなんて思ったもなかったので、感無量です。これからもよろしくお願いします！素敵なコメントをありがとうございました！ (2019年1月14日 2時) (レス) id: 53fd95a37d (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - シルクルさんの書き方はキャラへの愛が伝わってとても好きです...!！この作品も理鶯の作品も更新楽しみにしてます！！ (2019年1月13日 15時) (レス) id: e8e41f4ea7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルクル | 作成日時：2018年12月16日 22時
