甘酸っぱい恋なんて【ころん】

＊えぇー･･･ ページ4

.







「ありがとうございました〜！」



無事にライブを終え、スタッフさん達と挨拶をする




楽しかったなぁ、有難いよなぁ



そう思いながらトイレに向かっていると









『･･･うぅ･･･ここどこ･･････？
あぁぁどうしよう、、』





寂しそうな声が聞こえた



この角の向こうだ







「え、誰？」


そう呟いて角を曲がると、

少なくとも関係者ではないであろう女性が不安そうにたっていた





『あぁ、私方向音痴なんだった、忘れてた
どうしよ･･･それにしても誰もいないし･･･』





そう言って振り向き、うわっ！と叫んだ


『あぁ、なんだ、ころちゃんか･･････』




バッチリと目が合ってる


数秒して


『えぇぇぇえ！？ころちゃん！？』





どうやらリスナーさんらしい



『えぇ、は、えと、』



「あ･･･」





思い出した！



「君、前の方にいた子だよね？
俺が登場した時、泣いてたでしょ！」




『えぇ･･･････････････』




「可愛いなぁ〜って思って見てたんだよ僕！
ライブ来てくれてありがとね！楽しんでもらえたかな？」





『･･････････････････』





「･･･あれ、楽しくなかった！？
たのしかったよね！？ねぇ、楽しかったって言って！？」





『･････････あ、あの、』



「うん、なに！？」




『････････････』



「ねぇお願い、なんか言って！？」





『･････････ち･･････』



「ち？」








『丁度Cカップですっ！！！！！』





「･････････」



『･･･はぁぁぁぁぁぁぁあごめんなさいぃぃ！！』






だーっと走ってどこかへ走って行ってしまったリスナーさん








「えぇー･･･」

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