甘酸っぱい恋なんて【ころん】

＊返事 ページ19

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遊園地すぐ近くの駅の北口で待ち合わせ

私が北口に着いて周りを見ると、見覚えのある顔


スマホを弄っているその人に私は駆け寄った


その人は私に気付いてスマホをポケットに入れた


「おはよ〜」

『おはようございます！すみません、遅れて』

「ピッタリじゃん、いこ！」

『はい』









遊園地なう




とても混んでます


はぐれそうです


お名前をお呼びしたいのですがころちゃんと呼ぶわけにもいかず

本名も存じ上げていないのでどうするべきでしょうか







どうしよう･･････････････････！！！！









その時、左手が強く握られた



そのまま引っ張られた先には、ころちゃんが


「焦った〜！」

『ごめんなさいぃぃぃぃ！！』

「いや〜ごめんね！めっちゃ混んでるし、このまま手繋いでい？」


付き合ってない男女が手を繋ぐなんて、考えられないけど





まぁ･･･断る理由もないし、いっか




『その方が、安心ですもんね』






それからいろんなアトラクションを回って

すごく楽しい時間を過ごした





帰りの電車は同じ時間のに乗った





『誘ってくれてありがとうございました』


「こちらこそ、ありがとね〜
もうめっちゃ楽しかったわ！」


『はい！』


「･･･告白の返事、どう？」


『･･･え？』


「･･･え？」


『返事って･･･返事ですか？』


「考えてなかったの!?」


『全く･･･』


「まじかぁ〜･･･www」


『ごめんなさい』


「あ、ごめん、そんな責めたつもりはなかったんだけど！
ごめんごめん、大丈夫よ！うん！」




返事かぁ･･･



ころちゃんは勇気を出して告白してくれたわけだし


私もちゃんと考えなきゃ



『･･･私、この駅なので
今日はありがとうございました！』



「うん、またね」





電車をおりて振り返り、電車に向かって一礼をした

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