甘酸っぱい恋なんて【ころん】

＊お母さんみたい ページ18

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雅「出来たよ」

出かける当日

私は昨日の夜から雅の家に泊まり

朝早く起きて服装やらメイクやらの準備をさせられていた


雅の将来の夢は理容師さんだから、髪を整えてもらう

得意のメイクもやって貰って、完璧！




『いつもの私と随分違うね』

雅「そりゃあんた、あんまりおしゃれする必要が無かったから
おしとやかにしてこいとは言わないし
スカートだって履かせてない
叶は叶のままで、ね？」


『でも･･･』



ころちゃん、私みたいに煩くて元気すぎる女子よりも

静かで可愛らしい子の方が好きなんじゃないかな


なんて、今まで知り合った男子達の話からそう考えてしまう


静かな女の子を守りたくなる男子っていっぱいいると思う

だから、寧ろころちゃんがそういう可能性は高い


私なんかと一緒にいても楽しくないんじゃないかな



雅「いま、私なんか、とか思ったでしょ？」


『えっ？』


雅「はっはっは、叶の事なんかなんでもお見通しだい！」


『･･･だってそうじゃない？
煩くてデートにジーパン履いてくような女子より
おしとやかでスカート履いてるような女子のが
いいに決まってるもん』


雅「デートって自覚はあるんだ」


『なっ･･･ないよっ!?』


雅「･･･本当は意識してるんでしょ？
もしかしたらって思ってるんじゃないの？」


『･･････わかんない』


雅「そっか」



そろそろ出たら？


そう言って階段を降りていく雅のあとを私もついていく


玄関を開けて外に出る雅


うんと伸びをして私を見た




雅「今日のデートで、ころちゃんがどんな人なのか
どんな気持ちで叶に告白したのか
自分が今ころちゃんをどう見てるのか

はっきりさせておいで！」



『･･･お母さんみたい』



雅「そう？」



『うん、ありがと、雅！行ってくるね！』



雅「行ってらっしゃーい、楽しんで来いよー！」



『おーう！』





私は近くにある駅に向かって歩き出した









☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..





雅「安心しなよ、叶


碧くんは本気で叶のこと好きだと思うよ」

＊返事→←＊楽しんでこい！

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