甘酸っぱい恋なんて【ころん】

＊隠し事はできない ページ16

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雅「ねぇ、あんた最近なんかあったでしょ？」


『え？』


ある日の学校、休憩時間


『なんで？』

雅「いい事あった顔してる」

『えっ』


急いでほっぺたを両手で抑えた


雅「男か！」

『違いますぅ！』

雅「ん〜？ホントか〜？」

『ホント！･･････じゃないです･･･』

雅「だよね〜w」


雅に隠し事はできない

これ、ホント


私じゃなくても言い逃れできない子いっぱい居るし


雅「恋のお悩みはいいですよ」

『良くないよ〜
･･･てか、別に好きじゃないと思うんだけど』


雅「うん？」


『いやね、一緒にお出かけしない？って言われて
私そのまま逃げたから
気悪くしてないかなっただけ！』


雅「叶さん、ここで問題です！
私に嘘をつける人はいるでしょうか？」


『･･････居ないですねぇ････････････』


雅「そうですよねぇ〜？」


『でも！好きじゃないと思うって言うのは本当だよ？
今まで特別仲良かった訳でもないし
あっちが私を知ったのはついこの間だし』


雅「てことは、あんたは相手を知ってたのね？」


『うん、でも、雅の知ってる通りガチ恋勢じゃなかったし
実際喋っても恋愛感情らしきものは感じなかったよ？』


雅「･･･」


『憧れの人が隣に･･･！！って感じ
その後ふわふわした、変な感じはしたけど
余韻だと思えばおかしくないし』


雅「･･･本気で言ってんの？」


『うん
雅に嘘は付けないからね、見破られちゃうもん』


雅「私、嘘は見破れるけど相手が誰だかは見破れないよ？」


『うん？･････････ねぇ、私今なんて言ってた？』


あれ？

なんか･･･色々言わなくてもいいこと暴露した気がするの、私だけ？

もしかして、かなりのヒント与えちゃった？

てかほぼ答え言ったんじゃね？？


雅「ふ〜ん･･････」


『え、あの、雅？これはその、えーっと、』


雅「ころちゃん」


『うッ』


反射的に雅を見ると

凄ーく面白そうな顔をしていた





雅「その話、詳しく聞かせてくれるよね？」




『お･･･････････････お助けをぉぉぉぉぉ！！』

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