Daily Life~赤~

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「桜井さん、先にお風呂入ってき？
ここでて左やから」



「うん、ありがとう
…………あ」



「どしたん？」



「着替え……」




そうだった、何も持たずに
来たんだった。と頭を抱える。




中間くんは見かねて、
俺の貸したるよ、と立ち上がった。




「……ほんと、ありが」



「まってまって」



ありがとう、と中間くんに
言おうとしたら、
寝そべっていた大毅が
座り直して止めてきた。




「淳太の貸すん？」



「なんやねん笑」



「や……じゃあ、俺の貸したる！」



大毅は、荷物から服を取り出すと
私に押し付けた。




とりあえず「……ありがとう」と
受けとる。




「でもしげどうするん？」



「……淳太貸して」



「……ふーん？」




中間くんは意味ありげに
にやにやしながら相づちを打つと、
「桜井さんそれ着たって」
と笑った。




「うん……じゃあ、いってきます」



「ゆっくりしてな」




腑に落ちないけど、
とりあえずお風呂に向かった。

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