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二人の間に沈黙が流れる。
まだ続くかと思われたそれは、
ふと大毅が表情を崩したことに
よって断ち切られる。
真剣な顔をしていた大毅は、
前に私が好きだと言って爆笑した
変顔をしてきた。
「っふ……笑 意味分からないっ笑」
彼の意図が読めなくて黙っていた
けれど、堪えきれなくて
吹き出してしまう。
なんだろ……今絶対そんな雰囲気じゃ
なかったのに。
下手したら修羅場だったのに。
雰囲気を壊した張本人は、なぜか
私を見て満足気に笑っていた。
「も〜……なんで今それ?笑」
「何ていったらええか
分からへんかってんもん笑」
こういうところ、さすが大毅と
言うべきか。
まだ面白くて笑っていると、
頭に違和感を感じる。
見ると、大毅が掌をのせているようだった。
さっきとは違う、優しい瞳で
見つめられる。
いきなりのことに何も言えないでいると、
大毅が近づいて、私をふわりと
大きな体で包み込んだ。
まだ慣れない近い距離と柔らかい
柔軟剤の匂いに、抱き締められている
ことを理解しつつも、頭の中は
ふわふわしていて。
「ど、どうしたの」
「……なんとなく?」
「なんとなくって……」
「待たせてごめんなー?」
「ほんとだよー笑」
気づいたら、もう30分も
経っちゃってた。
最後にぎゅーっと強く抱き締めると、
大毅は「帰ろ?」と
ニッコリ笑った。
雰囲気がころころ変わって
まるで大毅の掌の上で転がされてる
感じだけど、まぁそれも
悪くないかな、って思った。
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ほわいとやどかり(プロフ) - 優衣さん» ご覧いただきありがとうございます。本当ですか!嬉しいです~ 私も妄想どんどんして頑張ります笑 (2017年3月2日 18時) (レス) id: 32bf9a321b (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - かわいい重岡くんにキュンキュンしてます!こんな毎日楽しいだろうな〜。゚(゚^ω^゚)゚。 (2017年3月2日 0時) (レス) id: 53d8d3bdbc (このIDを非表示/違反報告)
ほわいとやどかり(プロフ) - Cotton Candyさん» 全て読んでいただいたなんて、嬉しいです!ありがとうございます(*^^*)流星くんですね、ぜひ書かせていただきます! (2017年2月25日 17時) (レス) id: 32bf9a321b (このIDを非表示/違反報告)
Cotton Candy(プロフ) - 昨日このシリーズの神山さんを見つけ、シリーズ全て読ませていただきましたヽ(*´∇`)ノもし良かったら次は流星くんが読みたいです(人・ω・) (2017年2月25日 12時) (レス) id: c22a377e50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほわいとやどかり | 作成日時:2017年2月17日 21時